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平成19年度(2007年度)城西国際大学卒業式 学長告辞

本日は、このように多くのご来賓、ご父母の皆様のご臨席を得まして、城西国際大学の2007年度学位記授与式、第13回卒業式を挙行いたしますことは、本学にとりましてこの上ない喜びでございます。

本日、城西国際大学は、大学院研究科博士課程を修了し、博士号を取得する者2名、修士号40名、学士号取得者、シニア・ウエルネス大学修了者、別科修了者を含めて、980名の学位取得者、卒業者を送り出します。

本年度は薬学部医療薬学科第1期生を卒業生として社会に送り出す、記念すべき年であります。1992年の大学創立から16年、福祉総合学部、薬学部の設立により、城西国際大学は自然科学系、医療系の学部を擁する総合大学への道を進んできましたが、大学院研究科で博士号、修士号の取得者の育成とともに、薬学部卒業生、薬剤師育成を果たすことができ、本学が掲げる高度専門職業人の育成という目的の達成のために、もう一つの業績を加えることができましたことは、本学にとりましてこの上ない喜びと誇りでありまして、薬学部卒業生の今後の社会での活躍に大きな期待を抱いております。

今年度も昨年に続き、教育学術文化にすぐれた業績を積み重ねられ、国際社会で文化の進展に貢献された方々に名誉博士号を授与いたします。

国際大学として出発した本学は、国際社会で活躍する人材の育成に努めることを建学の精神としております。

この16年間、その教育理念を共有し、本学の海外教育、英語教育に、その出発点から多大なご貢献をいただきましたアメリカの姉妹大学、カリフォルニア大学リバーサイド校のエクステンションセンター・センター長を長く務められたジェイムス・ハートレイ博士、そして韓国の姉妹校であり、地域医療、地域の人材育成と国際人材の育成を建学の精神とし、その理念を共有する本学との協同人材育成教育に力を注いで下さっている建陽大学の総長の金熺洙先生に、本学の名誉博士号を授与させていただきたいと思います。

お二人は私立大学の総長として、センター長として、東アジア文化圏における国際性豊かな次世代を育てるという、顕著な功績を挙げてこられました。

城西国際大学は今年度、東京紀尾井町キャンパスに2号棟を新しく開設し、さらに幕張にメディア学部を中心とするキャンパスを設けました。本学は東金市に拠点を持ち、南房総、ベイエリア、千葉県全域、東京そして海外の姉妹校へとつながるキャンパスの構成を持つ総合大学として、グローバルな視野に立つ人材育成を実現する環境と基盤を、これからも堅固なものにしていきたいと考えております。

鴨川市のご協力により一昨年4月に開設いたしました観光学部は、千葉県との協同作業による人材育成と地域活性化という、新しい大学教育の領域に地道な成果を上げつつあります。安房ラーニングセンター、鋸南町のセミナーハウス、大多喜市の薬草園、そして、かずさアカデミアパークにおける創薬研究所での活動に加えて、新たに本学正門前の土地を東金市より購入しました。佐倉市、九十九里、山武、房総地域をはじめとする千葉県の環境保全、地域活性化にさらに深く大学が関わることができるように、来年度からの新たな試みを検討中です。

城西国際大学は、この地に誘致されて開学して以来、地域社会への貢献を目指してまいりましたが、この間、学生たちの住まいやアルバイトの斡旋、スポーツや課外活動の応援、学外研修への協力と、地域の方々から多くのご支援をいただいております。新たに今年度には、東金市商工会議所会頭のリーダーシップにより、城西国際大学協力会を有志の皆様が発足させて下さいました。

大学が地域の自治体や企業と協同して、地域社会の発展と繁栄、そして人材育成に取り組まなければならない時代です。開学以来、いつもそれを目指してきた、城西国際大学の使命を、あらためて強く感じております。

卒業生たちは、ここ東金市を第二の故郷として、この地への深い愛着を心に持ちつづけることでしょう。地域の皆様にあらためて心から感謝し、御礼申し上げるとともに、この地域を一層住みよく、環境のよい地域へと発展させるために、大学がさらに一段の努力をしなければならないことを痛感しております。

本学は開学以来、国際教育の進展に年々新たな構想をもって取り組んでまいりました。これまでのアメリカ、カナダ、スペイン、韓国、台湾での姉妹校に加えて、中国の大連理工大学、伝媒大学、華南師範大学、イギリスのバーススパ大学、ハンガリーのブタペスト商科大学、ノルウェーのオスロ大学、オーストラリアのチャールズスターツ大学などの新たな姉妹校が増えて、さらに内容の濃い交流と協同活動の計画が進んでおります。世界各国から100名の学生を受け入れ、200名の城西国際大学の学生が海外の大学で学んでおります。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

卒業生の皆さんは、今日からはそれぞれの進路の中で、一人一人が自分の判断力と実践力を頼りに生きていかなければなりません。これからさらに少子高齢化が進む日本では、若い皆さんの肩に重い負担がかかっていくことになりますが、たじろがずにその責務を引き受けて歩んでくださることを期待します。

この地球の平和と環境を守り、他者との共存を貫く、21世紀にふさわしい知性と勇気に満ちた国際社会人を育成することが、私たち城西国際大学創立以来の変わらない理想であることを、卒業にあたって、あらためて胸に刻んでください。私たちは、このキャンパス自体が、国際的な人間となっていくための、さまざまな国籍や年齢や専門分野やジェンダーの多様性に満ちた、世界のよきモデルであってほしいと願ってきました。

皆さんが今日、手にされた学位記は、私たちが作ってきたこの環境の中での、皆さん一人一人の若い日の学びの記憶であり、記録です。そこには、皆さんが苦労や競争にめげず、目標に向って全力疾走し、成果を勝ち取り、社会貢献のできる、しっかりとした人間・職業人になってほしいという私たちの期待と夢もまた詰まっているのです。どうかいつでも人のために行動でき、信頼される人間となるべく、これから一歩一歩自分の将来を切り開いてほしいと希ってやみません。

皆さんは、これから社会での仕事を通して、次第に何者かになっていくのですが、いまだ無名の若者であった今日までに培った、友人との絆、恩師との信頼関係、自分を支援してくれた多くの人々への感謝の心が、これからの長い人生を生きていく上での基盤となることでしょう。

皆さんは、日本の中だけでなく、世界のさまざまな地域で生活し、仕事をするでしょうが、世界には大学教育を受ける機会に恵まれない若者たちがいまだ数多くいることを忘れないでください。民族や自国の利益を超えて、戦争や暴力、貧困に喘ぐことのない、平和な国際社会の構築のために力を尽くすことが、皆さんのこれまでの幸せな環境への恩返しであると思います。

城西国際大学の建学の理念は「学ぶことを通しての人間形成」でしたが、これからの皆さんの課題は、「仕事を通しての人間形成」です。人間形成は一夜でなるものではなく、日々の努力の積み重ねによります。どうか皆さん、自立して自分の人生を築いていくことを始める今日これから、この大学で培った学ぶことの大切さを生涯忘れることなく、社会人としての初心としてほしいと思います。  城西国際大学はあと4年で創立20周年を迎えます。その節目に向けて大学はすでに大きな飛躍を目ざしての躍動を始めています。学校法人城西大学維持協力会、そして新たに発足した東金城西国際大学協力会、鴨川観光学部協力会も、父母後援会、同窓会とともに、本学の未来に向けての協力と支援に活動を開始して下さっています。城西国際大学の未来は、皆さんの未来であり、皆さんのこれからの人生と分かちがたく結びついています。

世界や日本のどこにいても、どうか後輩を見守り、母校の発展を支えてください。

そして、一年ごとに背丈を伸ばしていくキャンパスの樹木とともに、これからも成長を続けていく母校に、卒業後もしばしば帰って来てほしいと願います。

健康に留意し、皆さんが豊かな人生を歩まれることを心から祈ります。


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