城西国際大学客員教授吉増剛造先生が、特に優れ、新鮮な芸術的成果を上げた個人・団体に贈られる第50回毎日芸術賞(詩・短歌・俳句部門)に決定し、2009年1月27日午後4時より、東京プリンスホテルにおいて、贈呈式が行われました。
選考委員篠弘氏による受賞理由は、「「表紙 omote-gami」(思潮社)において、美術や音楽と架橋してきた詩人吉増が、「表紙」のために写真に挑む。独特の「多重露光の二重写し」という手法で、時間と空間の異なる光景を合わせ、みずからの拠り所を映像化する。二編の長詩とともに、日録形式による取材ノートで構成される。詩の領域を広げようとする渇望が、ここに類例のない名詩集を胚胎させてくる。」というものでした。
下記にある8名の受賞者の方々に、朝比奈豊毎日新聞社長より、賞状と賞金が授与されました。吉増先生は、「まず、長く教員として場を与えてくださった城西国際大学水田宗子学長に心からの感謝をささげます。そして、支えてくれた家族にも。詩を書くというのは、感覚の被膜をつくるような作業で、不安な空気を作るにも似た大変難しいこと。今日の受賞を大変うれしく思い、これからも新しいものに挑んでまいりたい。」と挨拶しました。
当日は、福田元首相も駆けつけ、500名を超える大勢の方が祝福しました。
(写真部門) | 石内 都氏 |
(演劇・邦舞部門) | 尾上菊五郎氏 |
(小説・評論部門) | 永井 路子氏 |
(絵画・彫刻部門) | 舟越 桂氏 |
(詩・短歌・俳句部門) | 吉増 剛造氏 |
(ポピュラー音楽部門) | 渡辺 貞夫氏 |
森 新太郎氏 |
五百旗頭 真氏 |
吉増先生へ賞状の贈呈
受賞後挨拶する吉増先生
全員で写真撮影