学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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日中女性学会議が開催されました

2009年12月2・3日に城西国際大学で日中女性学会議を開催しました。この会議は、2007年12月に広州市華南師範大学で開催された「日中国交正常化35周年記念 日中女性学会議」に続いて、城西国際大学を会場に開催したもので、姉妹校である華南師範大学から多くの研究者を招いて行われました。 

女性学会議の全体テーマが「少子高齢化とジェンダー・女性学研究」であることから、千葉県男女共同参画推進連携会議、株式会社大林組、高砂熱学工業株式会社から後援をいただきました。 日本と中国は、現在共に未曾有の少子高齢化社会に突入しており、少子高齢化社会におけるジェンダー問題としては様々なテーマが考えられます。中でもとりわけ、介護における女性の弱者化の問題、低賃金労働者としての女性の扱い、家庭内労働に頼ってきた介護の社会化、国民年金、健康保険制度の充実等々、多様な視点からの議論が不可欠です。日本と中国のようにこれからのアジア、そして世界の経済や文化に大きな役割を果たす国のジェンダー格差解消への取り組みは、21世紀世界の方向性を導く重要な指針となることを信じています。

基調講演は両大学から行い、王宏維先生(華南師範大学政治与行政学院教授/女性研究センター長)が「中国における出生性比の不均衡とその社会問題」、城西国際大学からは原ひろ子先生(人文科学研究科女性学専攻客員教授)が「グローバル化と人間の移動・人口構造の変化の中における女性学・ジェンダー研究」と題して行いました。

午後には、「ジェンダー平等と教育」「表現と文化」「労働と家族」の3つの分科会に分かれて、相互の研究について発表と意見交換を行いました。

本会議での、日中の両大学の女性学者による少子高齢社会における格差解消を目指した分析と論議が、有意義な成果を生み、さらなる国際研究の発展に繋がっていくことを心から願っています。

開会式にてあいさつする水田宗子理事長

開会式にてあいさつする水田宗子理事長

王広維先生の基調講演

王宏維先生の基調講演

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子


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