学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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スロヴェニア共和国前大統領が来学、講演しました

2014年4月23日、スロヴェニア共和国のダニロ・テュルク前大統領が東京紀尾井町キャンパスを訪問され、講演および学生たちとの交流が行われました。スロヴェニア共和国は、中欧ヨーロッパに位置する国で1991年6月にユーゴスラビアとの連邦解消とスロヴェニアの独立を宣言し、苦難の末に独立を果たしました。
  ダニロ・テュルク前大統領は、2000年から2005年にかけて国連事務次長補を務め、在任中は紛争防止問題に取り組みました。また、2005年からリュブリャナ大学で国際法の教授を務め、2007年には同共和国の第3代大統領に選出され、2012年にその任を終えました。

午後3時にご到着されたダニロ・テュルク前大統領は、同行のヘレナ・ドルノウシェク・ゾルコ大使、オト・プンガルトニック公使とともに水田宗子理事長ら大学関係者と懇談されました。

懇談の様子

懇談の様子

講演するダニロ・テュルク前大統領

講演するダニロ・テュルク前大統領

ダニロ・テュルク前大統領の講演に先立ち、水田理事長は、「著名な法学者、外交官であるダニロ・テュルク前大統領の講演を聞く機会に恵まれたことは、本学の学生にとってこの上ない喜びです」と挨拶をしました。
  続いて、中欧研究所の柴宜弘副所長は、「中欧研究所ではこれまでヴィシェグラード4カ国(V4)との接触が多かったが、今回の講演をきっかけにヴィシェグラード4カ国だけでなく、スロヴェニアとの関係も強化できれば」と幅広い関係者等に期待を語りました。
  ダニロ・テュルク前大統領は「国連の未来(The Future of The UN System)」と題した講演で、上級外交官および国連高官としての経験を踏まえ、国連のシステムの概要から安全保障、開発、人権の3つの分野について話をされ、欧州の留学生や両学の学生たちは熱心に耳を傾けました。
  質疑応答では、城西大学経済学部の藤野翔太郎さんが、「私は、将来、国連で働きたいと考えており、プラハ経済大学へ留学予定です。そこで、国連システムにおいて改革が必要なことは何か」と質問をし、ダニロ・テュルク前大統領は、「改革の必要性を論じる前にまず国連システムの全体像を把握し、批判的にその組織を捉え、どのような改革が必要かを議論すべきである」と答え、問題の捉え方を説明しました。欧州など海外から城西・城西国際大学に学んでいる留学生や城西国際大学国際アドミニストレーション専攻の学生からも質問があり、その一つ一つに丁寧に答えられました。

講演を終えて、留学生から花束贈呈

講演を終えて、留学生から花束贈呈

講演後のレセプションでは、講演に参加した学生からさまざまな質問がなされ、和やかな雰囲気の中、予定時刻を超えて歓談が行われました。
  本学はこれまで中欧諸国の大学に関して、学生交流および人材育成に積極的に取り組み、中欧地域での教育交流および文化交流の実績を積みあげてきました。中欧研究所は、更なる共同研究・学術交流・人材育成の推進、学部・大学院教育支援を目的に積極的な活動を行っています。

前大統領のご訪問を契機として、今後、スロヴェニア共和国の大学とも交流の活性化が期待されます。

学生たちとの交流

学生たちとの交流


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