学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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鼎談「Modern Poetry Event Ⅱ」・
大地の中に染みる音 ~ 女性と詩の世紀をふりかえって ~ を開催しました

学校法人城西大学(水田宗子理事長)は2014年11月7日(金)、東京都千代田区の東京紀尾井町キャンパスで「女性と詩の世紀を振り返る」をテーマにした鼎談「Modern Poetry Event Ⅱ」(大地の中に染みる音)を開きました。韓国の文貞姫(ムン・ジョンヒ)氏と伊藤比呂美氏、水田宗子氏の3人の著名な女性詩人が、詩との出会いから妊娠・出産、外地体験などについて語り合いました。

6月7日に城西大学で開かれた「チカダ賞受賞記念国際シンポジウム」に続く詩のイベント。チカダ賞は、スウェーデン政府が生命の尊厳を表現する東アジアの詩人を対象に贈っています。昨年12月、比較文学者で詩人でもある水田氏が6人目、日本人では3人目の受賞者になりました。これを記念して開かれた同シンポジウムで、パネリストの一人として参加した第5回受賞者の文氏と水田理事長が再会を約束。2氏に加えて80年代の女性詩ブームをリードし、女性による詩のイメージを革新した伊藤比呂美氏も迎えて、今回の鼎談が実現しました。

鼎談の冒頭、3氏から詩との出会いなどについてそれぞれ発言がありました。伊藤氏は「詩の原動力は18歳で経験した摂食障害だった。私の詩は社会には向かわず自分の体に向かっていた」と述べたのに続き、文氏は「結婚したら伝統という大きな怪物が待っていた。かわいい詩だけでは不十分だと気付いた」などと語りました。また、水田氏は「世代の違いは女性の表現を考える点で興味深い。2人の話はフレッシュで衝撃的」と話しました。その後は、出産や母性、家父長制、外地体験などをテーマに3氏の話が弾みました。会場では詩人や教職員、学生ら約170人が耳を傾け、熱心に質問する姿が見られました。
  また、フリートークのときには、高橋睦郎さんが飛び入り参加し、会場が大いに沸きました。

左2人目から伊藤比呂美氏、文貞姫氏、水田宗子氏

左2人目から伊藤比呂美氏、文貞姫氏、水田宗子氏

フリートークの様子

フリートークの様子

鼎談の後、聴衆も交えてレセプションが和やかに開かれ、3氏による自作の詩の朗読も行われました。


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