学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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学校法人城西大学創立50周年記念 城西 日本・スロヴェニア シンポジウム「女性作家と女性映画監督:その歴史的意義」を開催しました

2015年6月22日、学校法人城西大学は東京紀尾井町キャンパスで「城西 日本・スロヴェニア シンポジウム『女性作家と女性映画監督 : その歴史的意義』」を開催しました。創立50周年を記念したシンポジウムで、駐日スロヴェニア大使館とともに城西国際大学メディア学部、ジェンダー・女性学研究所が共催いたしました。

本学は、駐日スロヴェニア大使館のヘレナ・ドルノウシェク・ゾルコ(Helena Drnovšek Zorko)大使のご支援によって、このほど本学とスロヴェニアの大学では初となる学術交流協定をノヴァ・ゴリツァ大学(University of Nova Gorica)と結びました。女性であるゾルコ大使はジェンダー問題についても関心が高く、女性学・ジェンダー研究の充実をはかる本学との交流によって、今回のシンポジウムが実現しました。大戦中はナチスの収容所、戦後はユーゴスラビアで投獄されながら人権のために闘ったスロヴェニアの女性、アンゲラ・ヴォデ(Angela Vode、1892~1985年)についてのドキュメンタリー映画「隠された記憶」(2009年)などをめぐって、映画や文学、フェミニズムの歴史的意義について討議しました。

シンポジウムの開会にあたり、水田宗子理事長は挨拶で「本学は海外の大学、特に中欧、東欧諸国との協力関係づくりに励んできました。我々に世界、そして日本について考える場を与えていただき、感謝申し上げたい」と述べて、ゾルコ大使に名誉栄誉教授の称号を授与しました。これに対し、ゾルコ大使は「私は7月末で離任しますが、城西大学とこんなに良い関係を結ぶことが出来て、とてもうれしく思います」と感謝の言葉を述べました。

挨拶する水田理事長

挨拶する水田理事長

挨拶するゾルコ大使

挨拶するゾルコ大使

続いて「隠された記憶」のダイジェスト版の上映が行われ、マヤ・ヴァイス(Maja Weiss)監督は「ヴォデは精神の自由が最も大事と言っていた。精神の自由を主張したロールモデル」などと、ヴォデの生涯と映画を解説しました。

映画を説明するヴァイス監督

映画を説明するヴァイス監督

基調講演するポ二シュ准教授

基調講演するポ二シュ准教授

ノヴァ・ゴリツァ大学のカティア・ミフルコ・ポニシュ(Katja Mihurko Poniž)スロヴェニア文学准教授・人文科学部学部長が基調講演。休憩をはさんで、ゾルコ大使、ヴァイス監督、ポニシュ准教授の3方に、本学側から映画評論家の村川英・城西国際大学客員教授、竹藤佳世准教授、林千章講師が加わって、和智綏子教授の司会で、人権やジェンダー論、女性作家の未来などをめぐってパネルセッションが展開されました。

パネルセッションの様子

パネルセッションの様子














パネリストや関係者による記念撮影

パネリストや関係者による記念撮影

城西国際大学や城西大学の教職員や学生・留学生約160人が熱心に耳を傾け、シンポジウムに引き続いて行われたレセプションでは和やかな雰囲気のもと、歓談の輪が広がりました。

シンポジウムを機に、本学とスロヴェニア、ノヴァ・ゴリツァ大学との交流の促進が期待されます。


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