学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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学校法人城西大学創立50周年記念 水田三喜男記念「グローバル・レクチャー」シリーズ・内閣総理大臣夫人、安倍昭恵氏を招いた講演会を城西大学にて開催

2016年10月26日、学校法人城西大学(水田宗子理事長)は、安倍晋三内閣総理大臣夫人、安倍昭恵氏を招いた講演会「女性活躍社会に向けて」を城西大学坂戸キャンパス(埼玉県坂戸市)の清光ホールで開きました。山口泰明衆院議員や在ハンガリー日本大使館の小菅淳一大使ら来賓の方々はじめ、ホールを埋めた地域の方々や教職員のほか、サテライト教室や東京紀尾井町キャンパス、城西国際大学(千葉県東金市)の東金キャンパスでも学生たちが熱心に耳を傾けました。

本学は50周年記念事業の一環として、内外から世界的に影響力のある方、優れた研究業績を残された方などを招いてグローバル人材の育成に資することを目的とする水田三喜男記念「グローバル・レクチャー」シリーズを展開しています。これまで、昨年5月21日の元マレーシア首相のマハティール・ビン・モハンマド(Mahathir bin Mohamad)氏を皮切りに、6月13日の米ハーバード大学名誉教授のエズラ・F・ヴォーゲル(Ezra F. Vogel)氏▽7月9日のノーベル物理学賞受賞者の小林誠氏▽7月10日のスタジオジブリ代表取締役プロデューサー、鈴木敏夫氏▽10月1日の日本経済団体連合会名誉会長の米倉昌弘氏▽11月21日の国際浮世絵学会会長の小林忠氏▽12月4日の米国・南カリフォルニア大学映画テレビ学部長のエリザベス・M・デイリー(Elizabeth M. Daley)氏▽今年6月15日の前文化庁長官の青柳正規氏――の講演会を開催しました。安倍氏は9人目の登壇となりました。

安倍氏は、1962年東京生まれ。1987年に安倍晋三氏と結婚。2011年の東日本大震災後に山口県下関市で無農薬のコメ作りを手掛け、2012年には東京・神田にこだわりの食材を使った居酒屋「UZU(うず)」を開店しました。このほか、ミャンマーの寺子屋への支援や女性のためのUZUの学校など教育や食の振興に力を入れられています。

講演に先立ち、水田理事長は挨拶で「安倍先生は総理を支えてご活躍されているだけでなく、女性として様々なことを積極的にされています。これからの若い人に向けて、地域の人に向けて、そして何より女たちに向けて、お話をいただけるとうけたまわっています。心から御礼を申し上げたい」と述べました。

挨拶する水田理事長

挨拶する水田理事長

講演する安倍氏

講演する安倍氏

安倍氏は「色々な才能を持って輝いている女性を見ると羨ましいと思ったこともありましたが、今は、人はそれぞれ自分に与えられた使命があると考えるようになりました。私の役割は人を繋げていくこと。人生にとって大切なことは“ご縁”」と講演を切り出しました。「第2の人生のスタート」として、50歳で結婚25年目の2012年に開店した「UZU」に触れ、店名は、天照大神(あまてらすおおみかみ)を天の岩屋戸(いわど)から誘い出した天鈿女命(あまのうずめのみこと)に由来すると紹介。「女性たちが殻を破って伸び伸びと女性の素晴らしさを生かして社会で活動していくことが、本当の意味の天の岩屋戸開きになるのではないかと思います」と述べました。また「今までにあるものだけを受け継いでいてはダメな時代。今までにない感性、感覚を取り入れて、色々なものが混ざり合うことによって大きな渦になり、そこから新しい社会が生まれるのでは」とも語りました。

2度目の総理夫人については「権力の中枢には届かない声がいっぱいあることが分かりました。『家庭内野党』と言われることもありますが、主人は日本国民みんなの総理大臣。違う考え方の人たちの意見も主人に届けたいと思っています」と強調。最後に東日本大震災の復興事業で大規模な防潮堤の建設が進むことに疑問を呈し、「縦割り(行政)の弊害を変えていけるのは、女性の力ではないか。女性の活躍といっても男性に取って代わるのではなく、女性は女性で出来ることがたくさんあると思います」と結びました。

質疑応答では「時間を有意義に使う方法は」などとの学生の質問に、ユーモアも交えてお答えになり、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

ホールを埋めた人たちが聴き入りました

ホールを埋めた人たちが聴き入りました

学生代表から花束を受けた安倍氏

学生代表から花束を受けた安倍氏


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