■ 名称
本会は正式名称を日中短詩協会(Japan-China Association for Short Poetry)とする。
■ 設立趣意
本協会は日本および中国の短詩型文学、なかでも短詩、とりわけ自由律現代詩に注目し、創作を促進しつつ、俳句、和歌、短歌、川柳および漢詩、漢俳などの定型詩の詩作、鑑賞、翻訳および研究を通して、日中両国の文化理解、文化交流を推進することを目的とする。 詩歌は、洗練されたことば、きめ細かい感情および豊かな想像力を通じて、社会と人間の精神世界を表現する文学であり、もっとも古い文学様式でもある。和歌、短歌、俳句は、日本独特の短詩型文芸でありながら、鑑賞と共感に基づく優れたコミュニケーションのメディアとして、昨今の情報化時代でも息の長い発展を見せ、世界的に注目されつつある。一方、漢詩は、中国文学の中で生まれ、唐代に最盛期を迎え、大勢の詩人が輩出した。その後、漢詩は、中華文明の伝来に伴い、日本に大きな影響を及ぼし、江戸時代から明治中期までの間、隆盛期を現出した。歴史上、多くの文化人が漢詩をたしなみ、数多くの漢詩集を残した。現在でも漢詩創作の愛好家は日中両国に存在している。また、漢俳は、漢字を用いて俳句の形式に倣った短詩であり、一九八〇年代の初めに、中国の詩人たちが日本の俳人たちとの唱酬の中で編み出したものである。このほか、自由律短詩や川柳などの口語型短詩文芸も自己表現やコミュニケーションのメディアとして、私たちの暮らしの中に根ざしている。
本協会は短詩の文学性に注目しつつ、これらの短詩を東アジアにおける相互理解と文化交流の有効な手段の一つとして捉え、創作、鑑賞、翻訳および研究活動並びに資料の収集を通して、新しい時代を担う若者たちに継承と創出の意味を体験してもらおうとする。 また、詩歌に関連する表現領域、俳画、書道、茶道、生け花、陶芸などに関する鑑賞、理解、研究も推進する。さらに、自由律現代詩、和歌、短歌、俳句、漢俳などの創作に取り組む詩人の育成に貢献することを目的とする。
■ 活動内容
詩人、研究者の定期的な交流、会報の発行、句会、吟行、朗読会、研究および創作のためのワークショップ、シンポジウム、講演会等を定期的に開催し、交流の成果をホームページや出版物を通じて、日中両国の短詩愛好者や一般読者に広く公表する。主な活動は次のものである。
(1)自由律現代詩の創作、鑑賞と普及の促進 | |
(2)和歌、短歌の創作、鑑賞、研究事業の促進 | |
(3)俳句・漢俳の資料目録の整理・翻訳・研究事業の促進 | |
(4)日中両国の短詩文芸に関する学術研究・資料の収集 | |
(5)短詩による文化理解、文化交流の促進への発信と育成事業 | |
(6)短詩型現代詩、俳句、漢俳の愛好者団体(学生サークル)の育成支援 | |
(7)学内外向けの学術イベントの主催 | |
(8)定期刊行物の出版やWebサイト掲出など、協会設立の目的達成に必要な付随関連事業を行う。 |
■ 本会への参加
本会の設立趣意に賛同し、自ら協会の活動に参加するなど、俳句、短詩型現代詩、漢俳の活動に貢献することを希望する教育・研究機関、団体、個人は、所定の入会申し込み手続きを行うことにより、本会の会員となることができる。
■ 組織
名誉会長: | 水田 宗子(学校法人城西大学理事長、城西国際大学学長) | |
会長: | 村井 隆(社団法人俳人協会・俳句文学館運営委員、学校法人城西大学本部顧問、社団法人日中協会常任顧問) | |
副会長: | 杜 鳳剛(大連理工大学外国語学院院長、日本文化・文学研究者) | |
副会長: | 劉 利国(大連外国語学院日本語学院院長、日本詩歌・文学研究者) | |
顧問: | 陳 岩 | |
事務局長: | 欒 殿武(城西国際大学国際人文学部国際交流学科准教授) | |
理事: | 若干名 |
会費: | 本会の活動にかかわる会議の運営費用、通信費用、書類作成費用、その他人件費等は、それに取り組む会員が参加費納付により、それぞれで負担するものとする。 | |
事務局: | 学校法人城西大学法人本部 東京紀尾井町キャンパス |
(名称) | 第1条 | 本協会は、日中短詩協会(Japan-China Association for Short Poetry)(以下「本会」という)と称する。 |
(目的) | 第2条 | 本協会は日本および中国の短詩型文学、なかでも短詩、とりわけ自由律現代詩に注目し、創作を促進しつつ、俳句、和歌、短歌、川柳および漢詩、漢俳などの定型詩の詩作、鑑賞、翻訳および研究を通して、日中両国の文化理解、文化交流を推進することを目的とする。 |
(事業) | 第3条 |
本会は、前条の目的を達成するために、次の事業を行う。 ① 自由律現代詩の創作、鑑賞と普及の促進 ② 和歌、短歌の創作、鑑賞、研究事業の促進。 ③ 俳句・漢俳の資料目録の整理・翻訳・研究事業の促進。 ④ 日中両国の短詩文芸に関する学術研究。 ⑤ 短詩による文化理解、文化交流の促進への発信と育成事業。 ⑥ 短詩型現代詩、俳句、漢俳の愛好者団体(学生サークル)の育成支援。 ⑦ 学内外向けの学術イベントの主催。 ⑧ 定期刊行物の出版やWebサイト掲出など、協会設立の目的達成に必要な付随関連事業を行う。 |
(会員) | 第4条 | 本会は、第2条に掲げる目的に賛同する個人、団体(学校、各種団体、グループなど)、教育・研究機関などをもって組織する。 |
(役員) | 第5条 |
本会に次の役員を置く。 ① 名誉会長 1名 ② 会長 1名 ③ 副会長 若干名 ④ 顧問 若干名 ⑤ 理事 若干名 ⑥ 事務局長 1名 ⑦ 運営委員 若干名 2.役員の任期は、2年とし、再任を妨げない。 3.役員が欠けた場合における補欠役員の任期は前任者の残任期間とする。 |
(役員の職務) | 第6条 |
名誉会長は、本会を代表する。 2.会長は、本会の会務を総理する。 3.副会長は、会長を補佐し、会務を処理する。 4.副会長、事務局長および運営委員は、会長と共に常時、会の運営に当たる。 5.理事は、運営委員と共に会務の執行に必要な事項を協議する。 |
(総会) | 第7条 |
総会は、会員をもって構成する。 2.総会は、会長が定期的にこれを招集し、次の通りとする。 ① 詩人、研究者の定期的な交流。 ② 朗読会、句会、吟行、研究および創作のためのワークショップ。 ③ シンポジウム、講演会など。 |
(事務局) | 第8条 |
本会事業の企画立案と推進を図るために運営委員で構成する運営委員会を設置する。 2.運営委員会のもとに各種事業委員会を設置することができる。 3.本会の会務を処理するため、事務局を学校法人城西大学法人本部 東京紀尾井町キャンパスに置く。 |
(経費) | 第9条 | 本会の経費は、会費、補助金、寄付金及びその他の収入をもってあてる。 |
(会費) | 第10条 | 会員が参加費納付により、会費を納入するものとする。 |