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この講座では、欧米人が“日本文学”をいかにして読み、またどういう点に興趣を感じているのかについてお話したいと思います。欧米において、源氏物語や平家物語そして枕草子などの古典の名作をはじめ、「道成寺」のような能楽、また近現代作家である森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介、谷崎潤一郎、大江健三郎、村上春樹にいたるまで翻訳され、読まれている作品は多くあります。これらの作品が、欧米の読者にどのよ うに受け止められているのか、またどのような影響を与えているかについて、時代、国籍、文化、宗教などを手がかりに分析したいと考えています。 |

The Pillow Book
(Penguin Classics 2007年) |