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講師 |
- ジュリアーノ・デルペーロ
- ミラノ大学で哲学を、スイス・フリブルグ大学で神学を修める。エルサレムの聖書研究所でユダヤ文化、パリでイコン研究を学ぶ。1984年に来日。カトリック宣教師。著書に『エウカリスティア』(ドン・ボスカ社)、『神秘を彩るイコン』(玉川大学出版部)がある。
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ジョット・ディ・ボンドーネ(1267年頃-1337年)はフィレンツェ近郊の出身で、ゴシック期のイタリアの画家、彫刻家、建築家。平面的・装飾的なビザンティン絵画の描写法から現実味豊かなルネサンス絵画への先鞭をつけ、ビザンティン様式が支配的だった西洋絵画に現実的、三次元的な空間表現や人物の自然な感情表現をもたらしました。

スクロヴェーニ礼拝堂
人物が背後の建物や風景との比例を考慮した自然な大きさで表されていて、こうした描写方法は当時の絵画界においては革新的なものであり、「西洋絵画の父」と言われています。この講座では、アッシジの聖フランチェスコと並び、ジョットの代表的な仕事のひとつであるパドヴァのスクロヴェーニ(アレーナ)礼拝堂の壁画を取り上げての講義とします。 |