公的年金の知識は、生活設計を立てるときに必要不可欠です。しかし、制度自体が複雑で、改正が頻繁に行われているため、正確に理解するのはたやすいことではありません。
特に、現在のような「改正の過渡期」にあっては、自分の世代にとっての公的年金の姿を的確に捉える事が大事です。たとえば、現在40歳の会社員は、父親が受けている老齢年金をモ
デルとして自分の老後設計はできません。父親と息子では、公的年金の給付内容が違うからです。また、40代で夫が死亡し、子のいる妻が遺族年金を受ける場合、その遺族年金額は
子供の成長と共に変化します。そのため年金額の変化を予定した生活設計が必要となります。本講座では、40歳前後の人に焦点を当て、これから生活をしていくときに知っておきた
い国民年金・厚生年金の知識をお話します。 |

『緊急!!年金相談室』 (企業年金研究所2007年) |