学校法人 城西大学
JOSAI UNIVERSITY EXTENSION PROGRAM
東京紀尾井町キャンパスJOSAI UNIVERSITY EXTENSION PROGRAM
東京紀尾井町キャンパス
国際日本学
J. D.サリンジャー追悼 サリンジャー再考 −<心の原風景>とイノセンス  
講 師 今村 楯夫
(東京女子大学教授)
コード 10202
定 員 60名
回 数 全1回
日 程

2010/10/30

時 間 土曜日 11:10〜12:40
受講料 1,000円
サリンジャーの訃報が届いたのはインド洋を航海中のフジ丸に乗っていたときだった。2010年1月28日付けの新聞だった。航海中の船に送られてくる新聞記事は厳選され、短い。そんな中にサリンジャーの死の知らせが飛び込んできた。「文学的な隠遁者」「91歳」。すでに隠遁生活を始めてから50年の歳月が流れ、その間に新作の出版は皆無と言っていい。にもかかわらず、サリンジャーの名は『ライ麦畑でつかまえて』の主人公、ホールデンの名とともに人びとの心に刻まれ、時代を越えて新たな若者の心をとらえ、共感をもって迎えられ、世界中で読まれ続けてきた。ときにマーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』のハックと並べられ、それぞれが異なる世紀の時代と社会を辛口で批判し、大人になることをどこかで拒否し、永遠の少年であり続けようとする生き方が共感をもって受けとめられた。
サリンジャー亡き後、21世紀の現在、彼が描いた若者の生き方を再考してみるのは意味あることだろう。我々が生きている現在、特に都会という空間であるニューヨークと東京が極めて近似した状況を呈している中で、彼が覚えた不安と希求した<心の原風景>をわれわれはもう一度、共有することになるかもしれない。もしそうならば、われわれはまだホールデンのようにイノセントな心をどこかに秘めて生きているのかもしれない。
サリンジャーが激怒した曰く付きの表紙
セントラル・パークのアヒル、それとも鴨?
ホールデンが見たインディアンの女性はいまも自然博物館の展示室に座っている
講師
今村 楯夫
1943年生まれ。日本ヘミングウェイ協会会長。東京女子大学教授(米文学、比較文学専攻)。主な著書に『ヘミングウェイ−人と文学』、『ヘミングウェイの言葉』。写真家との共著に『ヘミングウェイのパリ・ガイド』など。
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