命長き時代。退職後の自由時間は驚くほどたっぷりあります。
体が動くうちは何でも見てやれ、やってやれと自分らしい輝きを求めて人生の舞台を地球規模で広げるシニアたち。その軽やかな旅立ち話はあちこちから聞こえてきます。本講座では「行ってみたい国から住みたい国へ」を合言葉に、ロングステイへの憧れを実践に移すための具体策を学びます。今回は私たちを一気に古代史の世界に引き連れて行ってくれるイタリアを選びました。ゲストの松尾さんは団塊の世代。57歳で仕事を退いてからは、それまでの現実逃避旅行ではなく積極的に滞在を楽しもうと考えたそうです。南イタリアを旅行中、イタリア語を習おうかと軽い気持ちで語学学校に通い出した
ら、地元の人たちに「すばらしい。どうしてそんなにイタリア語がうまいの?」と、べた褒めされて、気をよくしたとか。英語は苦手だったその分、イタリア語にのめり込み、とうとう滞在を決行するに至ったそうです。大都会よりも小さくて素朴な町がいい、語学だけでなくそこにある普通の暮らしを楽しみたい、現地の主婦から料理も習いたい・・・となり、南イタリアのシラクーザを滞在の舞台にしました。飾り気のないシチリア気質の人たちに囲まれロングステイを堪能した松尾さんは、ちょくちょく地元市場を覗いては珍しい食材を見つけて、作って食べ、舌を肥やしてきた人でもあります。そして今やおもしろ滞在話を味付けに加えた南イタリア料理教室を開くまでに・・・。体当たりの滞在話を聞くビッグチャンスです。
写真提供:©イタリア政府観光局 Fototeca ENIT 「ポンテベッキオ」
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写真提供:©イタリア政府観光局 Fototeca ENIT「ドゥオーモ」
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