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講 師 |
上浪 鉄郎 (東京駅丸の内駅舎保存・復原工事共同企業体 副所長) |
コード |
13104 |
定 員 |
120名 |
回 数 |
全1回 |
日 程 |
2013/6/8 |
時 間 |
土曜日 11:00〜12:30 |
受講料 |
1,000円 |
丸の内“赤レンガ駅舎”が、創建時100年前の姿へ。鹿島建設が共同企業体で進める、東京駅の保存・復原工事が、2012年10月、完成しました。戦災により失われたままだった3階部分と南北ドームが復活し、ドーム内部も創建時の美しい造形を取り戻しています。銅板・スレート瓦など装飾物の復原には、全国各地から職人が集結。互いの情報と技術を交換しながら、創建時の写真など少ない資料をもとに工事にあたりました。建物だけでなく、過去の大切な技術を未来につなぐことも、この計画の重要な意義となりました。
地上の復原工事と並行して行われたのは、地下での免震化工事です。全長約335mもの建物をジャッキで持ちあげ、これまで駅舎を支えていた1万本以上の松杭を撤去。新しい地下躯体を構築し、352基の免震装置に建物の荷重を移動しました。東京駅という巨大ターミナル駅としての機能を維持しながら、行き交う人の足下で、過去に例を見ない大工事が進められていたのです。
総工事期間約2000日、延べ86万人もの関係者が24時間体制で携わった、日本建築史上最大級の保存・復原プロジェクト。終電から始発の限られた時間にも休まずに工事は行われていました。創建当時への復原と、駅舎全体の免震化という世紀の大プロジェクトは、ひとりひとりの地道な作業の積み重ねにより完結しました。携わったすべての人々の努力と知恵と熱い想いを、少しでも感じていただければと思います。
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■事業主体:東日本旅客鉄道株式会社 ■設計者:東日本旅客鉄道株式会社 東京工事事務所・東京電気システム開発工事事務所 東京駅丸の内駅舎保存・復原設計共同企業体(株式会社ジェイアール東日本建築設計事務所・ジェイアール東日本コンサルタンツ株式会社) ■監理者:東日本旅客鉄道株式会社 東京工事事務所・東京電気システム開発工事事務所 株式会社ジェイアール東日本建築設計事務所 ■施工者:東京駅丸の内駅舎保存・復原工事共同企業体(鹿島・清水・鉄建 建設共同企業体)
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