 |
講 師 |
ディオ・ロドルフ/アテネ・フランセ講師 |
コード |
17114 |
定 員 |
25名 |
回 数 |
全3回 |
日 程 |
2017/6/10, 7/1, 22 |
受講料 |
4,500円 |
時 間 |
土曜 15:10〜16:40 |
目下、何かとかまびすしく言われる「道徳」。目まぐるしく変りゆく世の中において、善悪・正邪の基準が揺らいでいる現れでしょうか。個人の人権が尊重される発達した民主主義を真に享受し、そして願わくはそれをさらに発展させるためには、社会の構成員が高いモラルを持たなければならないということは自明の理です。とは言え、厳しすぎる倫理規準を強要すると、却って良心や表現の自由が制限される禁欲的な風潮を生んでしまいます。我々は果たして何をどこまでして善いのか。本講義では、こうした根源的なテーマを、様々な角度から検討します。
※講義は日本語で行います。
【第1回】学校教育における道徳
現在、小学校では「道徳の時間」という授業はありますが、平成30年度から道徳教育を充実させるべく、「特別教科・道徳」の実施が開始されます。日本のみならず、最近フランスなどでも、同様の改革が図られています。学校現場の現状と過去を振り返りながら、こうした強化策のねらいと意義を考えます。
【第2回】芸術と道徳
近ごろ「現代アート」と称される分野では、良識を挑発するいわゆる「反秩序的な」作品が次々と発表され、物議を醸しています。アーティストの仕事に超えてはならない限界が存在するとしても、その線引きが容易ではありません。一方、伝統的な規範の遵守と価値観の継承を是とする日本の「芸道」は、お稽古事として少なからぬ人気を保っていますが、道徳的な意味合いが強いその独特な精神性にも注目したいと思います。
【第3回】映像文化と道徳
過激な暴力表現や性描写が蔓延するインターネットの時代に、映倫やビデ倫によるレイティングシステムに存続の価値があるのかを問います。最後に、講演者が今まで観てきた映画のなかで、もっとも衝撃的なシーンのベスト(ワースト?)スリーを紹介します。
|
|
|
 |
|
|
 |