講 師
藤井 一至
コード
19202
定 員
60名
回 数
全1回
日 程
2020/1/25
受講料
1,000円
時 間
土曜日 10:30〜12:00
地球には12種類の土があります。初めて知ったという人が多いかもしれません。そもそも、土とは何でしょうか。ありふれた存在の土は、実のところ謎だらけです。その土に私たちの毎日の食卓は依存しています。今日のご飯はどんな土で栽培されたものでしょうか。ブルーベリーの育つノルウェーの白い土、小麦の育つ黄土地帯、肉牛の育つブラジルの赤い土、おコメのとれる灰色の土、高原野菜の黒い土。裏山から北極、熱帯雨林までを探検して世界中の土を調べるなかで、多様な暮らしや文化と地域の土には密接な関係があることが分かってきました。木を降りたサルはどのように土を耕し、多様な文化・文明を築きあげてきたのでしょうか。家庭菜園から世界の食糧問題まで土について深く掘り下げます。足元に広がる小宇宙をのぞいてみましょう。
山梨県市川三郷町の大塚ニンジン畑
インドネシアジャワ島のバナナ・サツマイモ畑
藤井 一至(ふじい かずみち)
土の研究者。(国研)森林総合研究所主任研究員。1981年富山県生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了。博士(農学)。北極から熱帯雨林までスコップ片手に世界各地を飛び回る。第1回日本生態学会奨励賞、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞受賞。著書に『土 地球最後のナゾ』(光文社、第7回河合隼雄学芸賞受賞)『大地の五億年』(山と溪谷社)など。
土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて
(2018 光文社新書)