時空を超えて過去の地球・生命史を私たちに教えてくれる化石。日本ではあまり身近なイメージがないかもしれませんが、意外にも日本のいたるところで化石は産出し、これから研究が待たれる標本も少なくありません。また、本学化石ギャラリーを含む日本の博物館には、重要な海外産化石標本も数多く収蔵・展示されています。これら化石の調査・研究の成果は、論文や学会発表、書籍などを通じて一般に公開されますが、論文や書籍だけでは知ることが出来ない古生物学研究の詳細について、自らの調査研究の経緯を踏まえてお話しします。東アジアでも貴重でかつ「県化石」に指定されている大分県玖珠(くす)盆地の淡水魚類化石、近年、恐竜化石で話題となっている岩手県久慈市から産出したサメ・エイ類化石の研究ほか、海外における標本調査の様子などを取り上げます。 |