平成２２年３月２４日（水）に第８回「学校法人城西大学教職員執行部研修」（ＦＤセミナー）が東京紀尾井町キャンパスで城西大学、城西国際大学、城西短期大学、法人本部の幹部約１００人集めて行われました。

今回の研修目的は、２０１０年に４５周年を迎え、２０１５年に５０周年を迎える城西大学と２０１２年に２０周年を迎える城西国際大学が、日本を取り巻く厳しい社会環境を乗り越えさらに発展するために、首都大学東京の初代理事長として大改革を遂行された高橋宏理事長をお招きし、お話を聞くことにしました。

水田宗子理事長のあいさつの後、高橋理事長は「日本再生の鍵は教育改革にあり－大学改革はいかにして達成すべきか」というテーマで約１時間３０分間熱のこもった講演をされました。

講演の主な内容は、１）現在、日本および世界が歴史的転換期に直面し、地球環境の崩壊、絶えることのない地域戦争や紛争、世界同時不況の進行の三大問題が発生しているがこれは人間の叡智の欠如に原因がある。２）このような時代に大学の果たす役割は大きく、大学は従来のように「知識と真理」の伝達する聖域や特権だけを享受してはならない。絶えまない自己開発と発展ができるような仕組みを作るために、首都大学東京では改革を進め教員の評価制度、任期制、年俸制を導入した。３）大学は「社会の公器」であることを認識し「２１世紀市民社会に役に立つ人材」を輩出し続けねばならない。４）大学の役割は、教育、研究、社会還元、大学自身の自己改革である。５）日本は、もっと教育投資をすべきである。６）大学経営の危機の解決に際して、立ち戻るべきは「建学の理念」であり、それの確立にあたっては、大学関係者すべてに高い理想と志操が求められるのであり、ここにおられる執行部のみなさんの責任は重いと述べました。

講演会終了後には、地下レストランでレセプションを行い、高橋理事長を囲んで、なごやかで意義ある交流会が行われました。