学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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水田理事長 世界日本語教育研究大会で基調講演

2011年8月20日~21日の日程で、天津外国語大学(修剛学長)にて開催された第10回世界日本語教育研究大会において、本学理事長水田宗子先生が招かれ、基調講演を行いました。

「異文化コミュニケーションのための日本語教育」を大会のテーマに、世界各国からこれまでの最高人数である2030人の参加があり、前文部科学副大臣中川正春氏をはじめ、天津の教育委員会、日本大使館からは堀之内公使、平田オリザ氏など各界から来賓も招かれ、日本語教育に貢献をしてきた学会にとって、今回はさらなる発展に向けた意義深い大会となりました。

水田理事長は、20日午後3時10分より、「現代女性詩における「わたし」という表現主体」のタイトルで、講演を行いました。まず、詩歌においては作品を構成する声は詩人自身の声であり、それは詩人の内面を直接的に表現する声であると考えられてきたこと、そのため、作品は読まれ、愛されても、批評や作品分析の対象として取り上げられる事が少なかったことを指摘。林芙美子、左川ちか、永瀬清子など戦前の詩人と、石垣りん、茨木のり子、白石かずこ、吉原幸子などの戦後世代の詩人の作品を取り上げて、「わたし」が個人的な「わたし」の思想や心象風景を表現するだけではなく、直接的な詩人の生の声を超えて、複雑な世界と「女性という自己」の関係を虚構の作品世界に展開するための多様な役割を果たす、表現の仕掛けである事を論じました。講演終了後、参加者からは、非常に新鮮で興味深かった、これから自分でさらに学んでいきたいとの声が聞かれました。

 

学会開始にあたり来賓一同で記念撮影

学会開始にあたり来賓一同で記念撮影

理事長基調講演

理事長基調講演

 

学会運営執行部挨拶

学会運営執行部挨拶

天津外国語大学の学生さん演舞

天津外国語大学の学生さん演舞


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