学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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中国 東北大学主催・本学共催のシンポジウムに出席、特別講演を行いました

2012年9月6日、水田宗子理事長を団長とする学校法人城西大学瀋陽訪問団は、中国 東北大学が主催し城西国際大学が共催するシンポジウム「融合・共生・インタラクション―第3回 中日文化比較研究国際シンポジウム」に出席し、水田理事長が特別講演を行いました。

本シンポジウムは、東北大学主催、城西国際大学日本研究センター、相愛大学、大連理工大学日本学研究センターおよび大連外国語大学中日比較言語文化研究所の共催で行われたもので、「科学技術と社会への影響」に着目して哲学・文学・歴史・工学など学際的研究によって、経済成長を支えた近代化の価値観を再考することを目的に開催されました。第3回となる今回は、これまでの日本・中国に加え韓国の大学も参加して9月6日、7日の2日間にわたり東北大学で行われました。特に今回は、2011年3月の東日本大震災によって世界的に科学技術の発展と社会への影響についての再考が迫られる中、今後の東アジアにおける文化交流の展望について3国の研究者が一同に集い認識を新たにするとともに、中国と日本の相互理解の促進を目指して行われました。

シンポジウムでは、在瀋陽日本国総領事館の加藤英次主席領事、遼寧省中日友好協会 陳鉄成会長、東北大学 丁烈雲学長の開会挨拶に続き、水田理事長が「記憶と文学:トラウマとしての記憶とポストメモリーとしての記憶の文学 大庭みな子の『浦島草』」と題した特別講演を行いました。

水田理事長は、社会・文化の表面、表層へ浮上して他者と共有されることも、社会的、文化的記憶となることもない個人の内面に沈潜された惨事の記憶や記録・痕跡が、惨事の当事者が語るのではなく、語り得ないままになった、当事者の内面、記憶を、他者である作家がどのように表現し、表像しうるかという事に関して、大庭みな子の『浦島草』という原爆の生き残り達を主人公とした作品を題材に講演し、参加した方々は皆熱心に講演に耳を傾けていました。
    また、同日午後の基調講演では、その一人として本学から三木紀人教授 日本研究センター所長が「『もろこし』と『我』-西行の和歌一首を視点として」というタイトルで講演を行いました。

なお、シンポジウムは翌日の研究発表部会等を実施し、日中韓の多くの学者達が一堂に介して時宜にかなった、そして多くの示唆に富む発表や意見交換が行われた意義深い2日間となりました。また、本学で学んでいる日中連携大学院の学生も発表の機会を持つことができ、それぞれ興味深い発表を行い、大きな成長の場となりました。

 

特別講演の様子

特別講演の様子

特別講演をする水田理事長

特別講演をする水田理事長

 

基調講演をする三木教授

基調講演をする三木教授

関係者による記念撮影

関係者による記念撮影




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