学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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青柳正規 文化庁長官の特別公開講座を開催しました

学校法人城西大学は、2013年11月27日、ギリシア・ローマ考古学者で文化庁長官の青栁正規氏による特別公開講座「ローマ帝国と日本-異文化としての日本-」を東京・紀尾井町キャンパスにて開催しました。
  (共催:学校法人城西大学 多文化共生センター、城西国際大学 ジェンダー・女性学研究所)

青柳氏は、著名なギリシア・ローマ考古学者・文学博士で、1967年に東京大学文学部美術史学科を卒業、1969年同大学院修士課程を修了後ローマ大学へ三年間留学され、ポンペイ遺跡の発掘に携わられました。後に東京大学文学部長、副学長を経て、2008年に国立西洋美術館館長に就任されました。そして今年7月に文化庁長官に就任されています。東京大学名誉教授で、日本学士院会員でもあり、2006年には紫綬褒章を受賞、2011年にはNHK放送文化賞も受賞しています。『エウローパの舟の家』(地中海学会賞)『古代都市ローマ』(マルコ・ポーロ賞)他、多数の著作もあります。
  また、青柳氏は、文化庁長官ご就任以前は本学の特任教授でもあり、今回の特別公開講座を共催した多文化共生センターの設立に際しても大変ご尽力いただきました。

特別公開講座では、人類史上最強の国と評されてきたローマ帝国が、なぜ300年もの長きにわたりその繁栄を謳歌することができたのかを、政治・社会・文化・軍隊・社会インフラなど多角的な視座から考え、ローマ帝国は、近代国家のそれと同じように高度に発達した社会システムをもつ帝国であったという点を指摘されました。また、ローマ帝国と日本社会との比較から文化の相対化を試み、古来からの日本の文化は、安定・均衡・伝統・しきたり・技術の繰り返しを特長とする「穏やかな文化」「循環文化」に位置することを明らからにし、ここに「活力」の要素を融合した今後の日本文化の進展を提言されました。
  会場となった地下ホールには、一般の方々や城西大学・城西国際大学に留学している中欧や中国などからの留学生や本学教員・学生ら約150名が詰めかけ、皆熱心に講演を聞いていました。
  また、講座終了後は別会場でレセプションが行われ、留学生らが青柳氏を囲んで、海外と日本の文化論など講座内容に関しての議論を深めていました。

講演する青柳文化庁長官

講演する青柳文化庁長官

レセプションで青柳長官と懇談する留学生ら

レセプションで青柳長官と懇談する留学生ら


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