学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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学校法人城西大学 創立50周年記念 特別公開講座・
清水義明氏による「伊藤若冲の諸作品と仏教の『本覚思想』の主張」を開催

2015年2月24日、学校法人城西大学は創立50周年を記念した特別公開講座「伊藤若冲の諸作品と仏教の『本覚思想』の主張」を東京紀尾井町キャンパス3号棟で開催しました。日本美術史の第一人者である米プリンストン大名誉教授(美術・考古学)の清水義明氏に、江戸時代中期に活躍した絵師・伊藤若冲の諸作品の宗教的側面についてお話いただきました。

伊藤若冲(1716~1800年)は、京都の錦小路の青物問屋の長男に生まれましたが、40歳で弟に家業を譲り、以後画業に専念しました。光琳の装飾画風を取り入れるなどして独特の造形感覚による個性的な画風を生みだしました。写実的な動植物の絵も多く「奇想の画家」として知られます。また「本覚(ほんがく)思想」とは、悟りはもともと一切の衆生に本来的に具有されているとの考えで、主に天台宗を中心として仏教界全体に広まったとされます。

国際会議室で開かれた公開講座で、水田宗子理事長は「50周年を記念した特別講座に講演していただくことになり大変光栄に思います」とあいさつしました。清水名誉教授はスライドで若冲の諸作品やさまざま涅槃図を紹介しながら「芸術的な若冲の諸作品に宗教的な意味合いが交差する。それが若冲作品の価値で、本覚思想につながっていく」などとお話しになりました。
  会場では城西大学、城西国際大学の教職員のほか、エクステンション受講者の皆さんなど約100人が熱心に耳を傾けました。

講演する清水名誉教授

講演する清水名誉教授

若冲の作品を説明する清水名誉教授

若冲の作品を説明する清水名誉教授


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