学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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学校法人城西大学 創立50周年記念「世界学長会議」が行われました

約40の提携姉妹校が参加

約40の提携姉妹校が参加

2015年11月1日、学校法人城西大学(水田宗子理事長)は、創立50周年を記念して、東京紀尾井町キャンパス3号棟の国際会議室で「世界学長会議」を開催しました。会議には城西大学の森本雍憲、城西国際大学の柳澤伯夫の両学長のほか、前日に坂戸キャンパスで開いた創立50周年記念式典に招いた海外の提携姉妹校のうち約40校の学長や副学長らが参加。「グローバル社会と高等教育:新時代における日本の国際教育への提言」をテーマに論議しました。多くの大学の参加を得て、それぞれの国、大学が置かれている現状と今後の展望について積極的な意見交換が行われ、有意義で貴重な会議となりました。

会議の冒頭、水田理事長は挨拶で「日本は国際協力、経済、政治では一定のレベルに達したが、残念なことに国際教育は遅れている。国際教育の推進には、海外パートナー大学との協力や情報共有が必要。教育のグローバル化に対する取り組みや課題について共有し、また我々にアドバイスをいただければうれしい」と述べました。

挨拶する水田理事長

挨拶する水田理事長

大学経営に詳しい吉武博通・筑波大学ビジネスサイエンス系教授(城西大学国際学術文化振興センター外部委員)が進行役を務め、2部構成で会議が行われました。第1部では、ケルン大学(ドイツ)▽ブルゴーニュ大学(フランス)▽ケンブリッジ大学▽ブダペスト商科大学▽ミコラス・ロメリス大学(リトアニア)▽ウッチ大学(ポーランド)▽ブスティマ大学(ウガンダ)▽カリフォルニア州立大学ロングビーチ校▽貿易大学(ベトナム)▽マネジメント&サイエンス大学(マレーシア)▽東西大学校(韓国)▽天津外国語大学(中国)――の12大学の学長や副学長らがそれぞれ、自校における国際教育の取り組みや課題などを発表しました。

このうち、ブルゴーニュ大学のグレゴリー・ウェグマン(Gregory Wegmann)副学長は「国際交流の中で、遠隔教育が重要になってくる。さらに他のプログラムと組み合わせて拡大していきたい」と指摘。ウッチ大学のヴォジミェルツ・ニキール(Wlodzimierz Nykiel)学長は「1学期だけ留学生を受け入れる特別なプラグラムを作ったところ、中国から220人が来てくれた」と実践例を紹介しました。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校のジート・ジョシー(Jeet Joshee)副学長は「2020年までに留学生を2倍にするため奨学金ファンドをつくり、世界から教員をリクルートしている」と明かしました。また、城西大学の建学の精神「学問による人間形成」に関連し、「グローバル教育には人格形成が必要。(城西大学は)50年前から分かっておられた」と述べました。
  東西大学校の張済国(Chang Jekuk)総長は、城西大学を含めアジアの12カ国20大学で創ったグローバルオンライン講義のシステム「GAA(Global Access Asia)」を紹介し、「アジアの域内問題にも焦点を当ててプログラムを作っていきたい。ぜひGAAに参加を」と呼びかけました。また、天津外国語大学の修剛(Xiu Gang)学長は「これからの人間像には、国際的な視野や適応能力のほか、実践能力が必要。大学はそのためのプラットフォームを作らねばならない」と提言しました。
  第2部では、1部の各大学の発言を踏まえて意見交換が行われました。大学は研究機関なのか、教育機関なのかというジレンマや留学生受け入れの資金調達などの学内の問題にとどまらず、国の支援の必要性や域内全体の課題を指摘する声もありました。

発言するウッチ大学のニキール学長

発言するウッチ大学のニキール学長

発言する東西大学校の張総長

発言する東西大学校の張総長

吉武教授は「多面的かつ貴重な、深いお話をいただいた。城西大学や城西国際大学だけでなく、日本の大学にとってもとても勉強になるものだった。それぞれ置かれている状況は違うが、共通した課題が多いことも理解できた。これからも研鑽を積み、さらに皆さんの国、大学と議論をさせていただきたい」と結びました。

多面的で貴重な意見交換の場となりました

多面的で貴重な意見交換の場となりました

参加者全員による記念撮影

参加者全員による記念撮影


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