学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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前文化庁長官・青柳正規特任所長による特別講演会「地域と文化」を
坂戸キャンパスの清光ホール、東金キャンパスの水田記念ホールにて開催

前文化庁長官で本学の高等人文学研究所の青柳正規特任所長による特別講演会「地域と文化」が2016年11月22日、城西大学(埼玉県坂戸市)の坂戸キャンパス清光ホールで、また11月29日には、城西国際大学(千葉県東金市)の東金キャンパス水田記念ホールで開かれました。青柳氏は6月15日、清光ホールで水田三喜男記念「グローバル・レクチャー」シリーズとして「自然・人間そして科学技術」のタイトルで講演していただきました。テーマを替えた今回の特別講演を日本人学生や留学生、教職員が熱心に聴講しました。

青柳所長はギリシャ・ローマ考古学の第一人者。東京大学文学部長、同副学長を経て国立西洋美術館館長、文化庁長官を歴任されました。現在、東京大学名誉教授、日本学士院会員。2006年紫綬褒章。2011年NHK放送文化賞受賞など受賞歴多数。「エウローパの舟の家」「古代都市ローマ」「文化立国論」など多数の著書があります。

青柳所長は講演で「日本は生産資本や人的資本、自然資本で測る一人当たりの豊かさはアメリカを上回って世界一。これは教育などによって人的資源を充実させてきたためで、これからも教育を大切にしてお金を使っていかないと、豊かさを将来に持ち越すことができない。しかし、財政赤字と人口減少によって豊かさが徐々に萎む傾向にある」と日本が置かれている現状を説明しました。その上で「充実した生活によって幸せを感じるためには、文化を身近に感じながら、それを大切にする生活をつくることが非常に重要だ」と指摘。文化芸術の持つ創造性を生かして再生したり、発展したりしている海外や日本の都市など多くの例を挙げ、「文化で何かをやろうとする時には、自分たちの地域がどんな特長を持っている所なのかをしっかり見極める必要がある」と述べました。

城西大学の講演の最後に、青柳所長は2020年の東京オリンピックに向けて文化庁が、日本の津々浦々の祭りや踊り、演劇などを集積するポータルサイト作りを計画していることを紹介、「オリンピックは文化の祭典でもある。2020年後には、その集積が文化的生活をするためのレガシー、遺産になる。ぜひ若い皆さん一人ひとりが、2020年の文化オリンピアード、文化を盛り上げるオリンピックにも参加してほしい」と呼びかけました。
  また、城西国際大学では「みなさん一人ひとりが自分の個性を一番発揮できる仕事をすることが、日本を活性化することにつながる」と語りました。

講演する青柳正規所長

講演する青柳正規所長

学生から花束を受けた青柳所長 左は白幡晶学長=城西大学で

学生から花束を受けた青柳所長
左は白幡晶学長=城西大学で

職員から花束の贈呈=城西国際大学で

職員から花束の贈呈=城西国際大学で


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