学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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V4(ヴィシェグラード4)+日本 移民問題セミナーを開催しました

2017年2月22日(水)、学校法人城西大学東京紀尾井町キャンパス1号棟地下ホールにおいて「V4(ヴィシェグラード4)+日本」セミナーが、外務省、V4諸国、本学の共催により開催されました。セミナーには、外務省をはじめ、16カ国を超える駐日各国大使館員、各大学の研究者、マスコミ、本学関係者、学生、有識者ら、約70名が参加しました。

同セミナーを本学が共催で行うのは今年で5回目。今回はV4議長国であるポーランドからの提案で、「移民問題」をテーマとして実施しました。
  セミナーの冒頭で、本学を代表して小野元之理事長代理の開会挨拶の後、滝沢求外務大臣政務官から日本政府を代表しての挨拶、それに続き、議長国のポーランドを代表してピョトル・ショスタック臨時代理大使が基調講演において、昨年は、V4発足25周年という歴史を刻んだ年でしたが、英国のEU離脱の影響などもあり、V4諸国も困難な局面を迎えていると述べました。

小野元之理事長代理による開会挨拶

小野元之理事長代理による開会挨拶

基調講演を行う滝沢求外務大臣政務官

基調講演を行う滝沢求外務大臣政務官

基調講演を行うポーランドのショスタック臨時代理大使

基調講演を行う
ポーランドのショスタック臨時代理大使

基調講演に続いて行われた各セッションにおいては、我が国及びV4諸国から参加した研究者の発表に続き、(1)現在の移民危機の原因(2)移民問題におけるV4の政策(3)日本から見た移民問題について、参加者との間で活発な意見交換が行われました。
  近年、ポーランド人人口が英国の外国人人口の中に占める割合が高くなってきた中で、さらにBrexitが起きたことで、東欧は送り出し国として受け入れ国の政治的反発を招いているという問題の指摘。また、東・中欧では、「難民」ではなく「移民」としており、「非合法移民」の受け入れを正式に認められる立場になく、これは、日本の置かれた環境、政策と重なるところが多く、その意味でも非常に意義深いセミナーとなりました。

※V4とは、そして本学との関係
中欧のチェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの4カ国は、各国間の友好と協力関係及びヨーロッパ統合の進展を目的とした協力の枠組みとして「ヴィシェグラード・グループ」を形成しており、グループの総称として「ヴィシェグラード4カ国(V4)」とも呼ばれています。V4諸国と日本は、民主主義、法の支配、人権、自由及び市場経済といった普遍的価値及び原則を共有する重要なパートナーであり、安全保障、経済、科学技術、イノベーションの分野においてもますます協力を深めています。「V4+日本」として、外務省が経済、環境、開発協力・エネルギー効率等のトピックスに関する各種セミナーを行ってきました。
  また、本学は、中期目標でグローバル人材の育成に向けた国際交流活動強化を掲げて世界の様々な大学と積極的に国際交流を深めるなか、特に中欧地域との教育交流を強化しています。現在、43名のV4からの学生が城西大学、城西国際大学で学んでいます。また、ハンガリー語、ポーランド語、チェコ語も教えています。

パネリストらによる記念撮影

パネリストらによる記念撮影


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