学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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紀尾井町キャンパスにて医薬シンポジウムを開催しました

2017年11月25日、東京紀尾井町キャンパス1号棟ホールでシンポジウム「次世代の医薬・栄養・健康を担う人材とは?」が開かれました。城西大学大学院薬学研究科が主催し、薬剤師や関係者、本学の学生・教職員ら約100人が、各界のオピニオンリーダーによる提言や討論に熱心に耳を傾けました。

同研究科長の日比野康英教授の開会挨拶に続き、宗像守・日本チェーンドラッグストア協会事務総長、紀平哲也・厚生労働省医薬・生活衛生局薬事企画官・医薬情報室長、赤瀬朋秀・日本経済大学経営学部長、杉林堅次・城西国際大学学長の4氏が特別講演しました。

宗像氏は、ドラッグストアを新しい社会インフラに導く「街の健康ハブステーション構想」を紹介、「地域の健康サポート機能の充実など社会的役割を果たすことが、業界の発展につながる」と述べました。紀平氏は「地域包括ケアシステム」や三重県津市の訪問栄養指導パトロールなどに触れ、「ちょっとしたきっかけで要介護になってしまう。どこでだれが気付けるか、いろんな職種の方のかかわりが重要」と指摘しました。赤瀬氏はビデオによる講演で、薬剤師出身の経営学者の立場から「モノからヒトへのシフト、調剤薬局からの脱却が求められている」と強調しました。また、杉林学長は、同研究科に「医療政策管理分野」と「栄養政策管理分野」が設置されたことを紹介、「健康政策を理解して地域で活躍できる薬剤師・管理栄養士を育成していきたい」と述べました。

この後、白幡晶・城西大学学長をモデレーターにしたパネルディスカッションには、池田康幸・埼玉県三芳町健康増進課保健センター所長(管理栄養士)も参加して「医療人材養成の課題と将来展望」をテーマに意見を交わしました。地域や業際など各種連携のあり方やグローバル化への対応、求められる人材などを巡って活発な論議が展開されました。この中で、池田氏は求められる人材について「他職種の守備範囲などを理解でき、ウィンウィンの関係になれるようなことを考えられる人ではないか」と述べました。

最後に白幡学長が「政策管理の大学院の教育をどういう形で進めていくか試行錯誤している最中です。こういう機会を設けさせていただいてご意見をお聞きしました。これをきっかけに大学もいろいろな意味で発信を継続していきたいと思っております」と結びました。

挨拶する日比野研究科長

挨拶する日比野研究科長

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子


登壇者による記念撮影(左から宗像氏、紀平氏、杉林学長、池田氏、白幡学長)

登壇者による記念撮影(左から宗像氏、紀平氏、杉林学長、池田氏、白幡学長)


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