学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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「V4(ヴィシェグラード4)+日本」セミナーを開催しました

2018年2月9日、学校法人城西大学の東京紀尾井町キャンパス1号棟ホールにおいて、「V4(ヴィシェグラード4)+日本」セミナーが、外務省とV4各国在京大使館、学校法人城西大学の共催により開かれました。同セミナーを本学が共催で行うのは今年で6回目。今回はV4議長国であるハンガリーからの提案で、「中央ヨーロッパと日本から政治的また経済的な面でみられるブレグジット(欧州連合からのイギリス脱退)」(“Brexit as Seen from Central Europe and Japan: Political and Economic Perspectives”)をテーマにしました。セミナーには、外務省をはじめ各国大使館職員、各大学の研究者、マスコミ、本学関係者、学生、有識者ら約70人が参加しました。

セミナーの冒頭、本学を代表して小野元之理事長特別補佐が開会挨拶。パラノビチ・ノルバート駐日ハンガリー大使の基調講演に続き、堀井学外務大臣政務官が政府を代表して挨拶しました。セミナーでは、イギリスのEU脱退が政治と経済に与える影響について活発な議論が展開されました。

挨拶する堀井学外務大臣政務官

挨拶する堀井学外務大臣政務官

セッションは慶應義塾大学総合政策学部の鶴岡路人准教授がモデレーターを務めました。
  セッション1の政治的な面では、イギリスの離脱に伴うヨーロッパの一体化、その将来について興味深い討議が行われました。 チェコやハンガリーでもすでに経済や貿易に離脱の影響が出て、チェコの離脱説も出ているとの発言がありました。
  しかし、イギリスが離脱しても、ヨーロッパの中では人材、商品とサービスの自由な動きを確保する必要があるとの指摘がありました。
  セッション2の経済的な面では、欧州連合国間のセキュリティシェアリングやシェンゲン協定を保つ必要性などについて意見が交わされました。 それに関連して、日本企業のヨーロッパにおける直接投資や貿易対策について様々な意見が述べられました。また城西大学現代政策学部のベルタラニチュ・ボシティアン准教授も日本側の登壇者として参加。 スロベニア人として日本企業のスロベニアにおけるFDI(直接投資)について発表しました。

城西大学の白幡晶学長は閉会挨拶で、「V4諸国と日本は、セキュリティ政策や人材、商品、サービスなど等の面で価値観が近いため、会議開催に協力することによってV4諸国と日本の間の関係をさらに強化することに貢献できてうれしい」と述べました。

セッション1の様子

セッション1の様子


セッション2にて城西大学現代政策学部 ベルタラニチュ・ボシティアン准教授による発表の様子

セッション2にて
城西大学現代政策学部 ベルタラニチュ・ボシティアン准教授
による発表の様子

登壇者と関係者との記念撮影

登壇者と関係者との記念撮影

【V4とは、そして本学との関係】
中欧のチェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの4カ国は、各国間の友好と協力関係及びヨーロッパ統合の進展を目的とした協力の枠組みとして「ヴィシェグラード・グループ」を形成しており、グループの総称として「ヴィシェグラード4カ国(V4)」とも呼ばれています。V4諸国と日本は、民主主義、法の支配、人権、自由及び市場経済といった普遍的価値及び原則を共有する重要なパートナーであり、安全保障、経済、科学技術、イノベーションの分野においてもますます協力を深めています。「V4+日本」として、外務省が経済、環境、開発協力・エネルギー効率等のトピックスに関する各種セミナーを行ってきました。
  また、本学は、中期目標でグローバル人材の育成に向けた国際交流活動強化を掲げて世界の様々な大学と積極的に国際交流を深めるなか、特に中欧地域との教育交流を強化しています。現在、20人のV4からの学生が城西大学、城西国際大学で学んでいます。また、ハンガリー語、ポーランド語、チェコ語も教えています。

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