学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

NEWS

化石採取・野外観察会を開催しました

学校法人城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー

2018年3月17日(土)に化石ギャラリーでは初の試みとして日野市多摩川河床で野外観察会を開催しました。野外での化石採取・観察会は、化石ギャラリーで展開する「見て、触って、考える」自然史教育普及プログラムの一環です。今回はフィールドとして、都内で化石が見つけられる地層を選びました。小学生から大人までの12名が参加され、日野駅に午後1時に集合しました。徒歩で多摩川に向かい、学芸員による地層解説の後、化石採取を行なって4時過ぎに解散しました。

化石を採取した地層は上総層群連光寺層(約139万年前)で、地層や化石から河川・河口付近から浅海に変化したと考えられています。地質・古生物学では地形や地層の観察や標本の採取を行うことで地球の歴史を紐解くことに繋がる野外活動が重要であり、醍醐味のひとつです。今回ご参加の皆さんは、現在の多摩川の河床付近が太古の昔には海であったことを示すカガミガイ、アカニシなどの貝類を採取し、沢山の収穫を得ました。採取情報を記載するラベルを配布し、自分で掘り出した化石を持ち帰って標本化できるようにしました。

今後、城西エクステンション・プログラムでも社会人の方々を主な対象として同様な講座を企画する予定です。

連光寺層(前期更新世)

連光寺層(前期更新世)

アカニシ

アカニシ

連光寺層(前期更新世)多摩川河床の露頭。白い部分は全て貝殻化石。右側は採取したアカニシ。貝化石から当時、日野周辺は浅い海であったことが推定される。


ページトップへ