このたび、小野元之理事長特別補佐を団長とする学校法人城西大学一行は2018年6月19日~23日の日程で、中国の大連と瀋陽地域にある8つの姉妹校を訪問し、友好関係の継続と交流の推進をはかってまいりました。
大連外国語大学
6月19日午後、大連外国語大学を訪問、劉宏学長をはじめとする大学代表と面談いたしました。
劉学長は、これまでの学生交流に加えて、日本語学院や経済関係の教員をJIUに派遣したい、またJIU・JUからの教員派遣、ならびに国際交流担当実務者の交流の推進について、両大学の力を合わせて推進することを提案、合意しました。
引き続き、教育の質の向上のため、担当の先生方とカリキュラムの整合性等について討議し、さらに両学に担当を決めて詰めていくこととなりました。
大連理工大学
6月20日の午前中は大連理工大学を訪問。 郭東明 学長、罗钟铉 学長補佐(国際交流担当)ら新執行部と面談し、実質的な話し合いを持ちました。
両大学学生相互のインターンシップ研修の受け入れ、日中連携大学院の充実、大連理工大学における本学の出先事務所の設置と運営、城西大学大学院において毎年5名ずつ大連理工大学学生の受け入れ、本学から大連理工大学修士・博士号取得学生への奨学金授与、大連理工大学教員による本学での講演会の実施など両学で積み上げてきた教育成果について、郭学長と確認しあうことができました。
大連理工大学には薬学部もあるので、これまで全く交流がなされていなかったが、この分野でも研究、教員の派遣等で交流をお願いしたいとの要望が出され、当方も賛意を示しました。
引き続き、村井隆氏の遺志を継ぐご長男であるバロックジャパンリミテッド社長村井博之氏も同席し、向坊隆記念“村井隆”奨学金、水田三喜男記念奨学金授与式が行われ、奨学生計20名に水田三喜男記念および向坊隆記念奨学金が贈呈され、大学院生たちとの交流を図りました。
城西国際大学 比較文化専攻/日中連携大学院ミーティング
20日大連におきまして、日中連携大学院の中国側教員と本学側教員その他、ならびに本学で博士号取得した教員、現在研究中の教員が集まり、研究の現状報告と博士号取得してからの研究生活などについて情報交換を行いました。
日中連携の学生たちからは、中国において同じ分野の他大学の先生方と仲良くなり、研究生活の苦しさを語り合い励ましあって、強い中国城西ネットワークが生まれたことに本当に感謝しているとの発言が多く聞かれました。
遼寧工程技術大学
6月21日瀋陽において、東北大学の王秋菊先生よりご紹介いただいた遼寧工程技術大学との梁冰学長との面談がおこなわれました。遼寧工程技術大学は1949年設立され、来年創立70周年になる。全国の重点大学の1つです。阜新キャンパス(瀋陽から車で約3時間)と葫芦岛キャンパスの2キャンパスを有します。学部数が26、在籍学生数が2万6,000人余りということでした。工学系と理学系が強く、公共管理と法学院、工商管理学院、マーケティング学院、外国語学院、メディア学院などの文系学部も擁しています。
大学の国際化を拡大したいことと、特に日本の大学との交流を強化したいとの話があり、今後は、学術交流協定書の締結に向けて、国際交流担当でカリキュラムの整合性など実質的な協議を進めることになりました。
東北大学
6月21日午後、東北大学を訪問し、徐峰副学長との面談を行いました。徐峰副学長は、日中連携大学院による8名もの若手教員の育成、国際交流の支援に対して、感謝の意を述べられ、今後、さらに学際的な研究を進めて、両大学の交流を深めていくことで一致しました 。ダブル一流大学(世界一流大学、一流学科)の達成のため、国際化を推進し、特に日本の大学との国際交流をさらに深めていきたいという話がなされました。
また、今後、JU/JIUと共同でのシンポジウムの開催、理系分野での交流など、幅広く交流を進めたいと要望が述べられ、当方も賛意を示しました。
中国医科大学
6月21日、杉林学長をはじめとする一行は中国医科大学を訪問しました。城西国際大看護学部が、毎年研修で大変お世話になっているため、そのお礼を伝え、今後幅広い交流の発展について協議しました。
劉副学長と面談においては、看護学がご専門の劉副学長は、本学の看護学部の研修内容のこともよく把握しておられました。今後は、看護学部だけの交流でなく、JU/JIUの薬学部との交流も考えていきたいとの話があり、ぜひ検討したいと伝えました。
続いて、看護学部が研修を行っている盛京病院では、楊副院長ら病院幹部と面談し、瀋陽地区で年間440万もの患者をみている巨大病院をいかにして効率的に運営しているかの説明を受け、日本でこれだけの患者をみている病院はなく、学生たちの研修について、多様な観点から大きな意味があることをよく理解することができました。
遼寧大学
6月22日は、中国政府の「211工程」(トップ100大学)と「世界⼀流⼤学・⼀流学科」建設プロジェクトに指定されている大学である遼寧大学を訪問しました。藩一山校長との面談が行われ、学生交流も教員間の交流も行いたいと提案されました。
杉林堅次学長と藩一山校長が両大学の学術交流協定書ならびに大学院の交流拡大についての協定書に署名し、さらに学術交流を促進することで合意しました。
9月から、本学に研究留学される教員の方も同席しておられ、大変和やかな中で懇談できました。
瀋陽師範大学
22日午後、小野理事長特別補佐一行は瀋陽師範大学を訪問し、賈玉明党委書記との面談を行いました。継続的な両学の学生交流等、トップによる相互の大学訪問に加えて、2017年、小野元之先生に瀋陽師範大学から名誉教授授与、合わせて記念特別講演がなされるなど、着実な交流が年々増しています。今回は演劇芸術学院も見学し、本学メディア学部との交流も希望されました。
また、今後は、修士課程の学術交流の成果を踏まえて、博士課程における共同教育を進めていくことで合意し、その旨の意向書について調印をしました。
加えて、瀋陽師範大学古生物博物館と学校法人城西大学化石博物館とで協同で作成していました、化石の絵本を賈党委書記に贈呈し、大変喜んでいただきました。
瀋陽薬科大学
22日午後、杉林学長一行は瀋陽薬科大学を訪問しました。
瀋陽薬科大学は、薬剤師養成の臨床コースだけでなく、薬科学研究が盛んにおこなわれています。日本語で教育を行っている学生が年間100名を超える瀋陽薬科大学との共同教育関係を含めたいということで、両大学が同意しました。
JU薬学部・薬学研究科にも、同じく薬剤師養成の薬学科だけでなく、薬科学科・薬科学専攻や食品も扱う医療栄養学科も有しており、多くの分野で共同できる日本で唯一の薬学部・薬学研究科であると認識していただきました。城西大学/城西国際大学に研究交流、教員交流、学生交流を具体的に進めることで一致しました。