学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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本学にて、「V4+日本 安全保障セミナー」および「V4+日本 学生会議」を開催しました

2014年2月4日、本学東京紀尾井町キャンパスにおいて「V4(ヴィシェグラード4)+日本 安全保障セミナー(Visegrad plus Japan Security Seminar)」(外務省、駐日V4各国大使館、本学共催)および翌2月5日「V4+日本 学生会議(V4+Japan Student Conference)」が開催されました。

V4+日本 安全保障セミナーの様子

V4+日本 安全保障セミナーの様子

V4+日本 学生会議の様子

V4+日本 学生会議の様子

【V4(ヴィシェグラード4)+日本 安全保障セミナー】

中欧のチェコ、ハンガリー、ポーランド、スロヴァキアの4カ国は、各国間の友好と協力を進めることを目的とした協力の枠組みとして「ヴィシェグラード・グループ」を形成しており、グループの総称として「ヴィシェグラード4カ国(V4)」とも呼ばれています。日本でも「V4+日本」として、V4との対話・協力を推進しており、外務省が経済、環境、開発協力・エネルギー効率等のトピックスに関する各種セミナーを行ってきました。
  そして本学は、中期目標でグローバル人材の育成に向けた国際交流活動強化を掲げて世界の様々な大学と積極的に国際交流を深めるなか、特にV4を中心とする中欧地域との教育交流を強化しています。
  そのような中、昨年2月には「V4+日本 東方パートナーシップ・セミナー」が、外務省、V4各国、本学の共催により開催されました。

特に今年は、日本とV4の交流を深めることを目的とした「V4+日本」交流年として定められ、日本国内及びV4各国において,様々な記念行事が予定されています。
  今回、そのひとつとして外務省と現V4議長国である駐日ハンガリー大使館をはじめとする駐日V4各国大使館,そして、V4諸国との学術交流を進める本学との共催により、昨年に引き続いて本学にて「V4+日本」安全保障セミナーが開催されました。
  セミナーは地下ホールで開催され、日本政府をはじめ、V4各国の大使や25カ国の大使館の外交団、本学関係者、V4からの留学生を含む本学学生、有識者、本学のグローバル教育を支援していただいている企業の方々ら約170名が参加しました。

セミナーの冒頭では,水田宗子理事長が「今年も本学でV4+日本のセミナーが開催できて光栄です。21世紀はグローバル教育の時代であり、本学も今回のようなセミナーやコンファレンスの開催を通じて、日本とV4の発展に寄与できるグローバル人材の育成に努めていきます」と挨拶しました。引き続き、日本政府を代表して牧野たかお外務大臣政務官が基調講演を行い「グローバル化が進み、世界のパワーバランスは急激に変化し、国境を越えた脅威が増大する中、どの国も一国で問題を解決し、自らの平和と安全を維持することはできないため、価値観を共有する日本とV4が協力していくことが重要である」と述べました。
  基調講演に続いて行われた各セッションにおいては、日本及びV4諸国から参加した実務担当者及び専門家が、(1)東アジアの安全保障環境と日本の外交課題、(2)中欧の安全保障環境とV4の外交課題そして、(3)東アジアと中欧の安全保障環境が相互に連関しているとの共通認識に基づき、海洋安全保障、サイバー、ミサイル防衛などについて意見交換を行いました。
  そしてセミナーの最後に、城西国際大学の柳澤伯夫学長がクロージングスピーチを行いました。
  参加した学生らは、これまで以上にグローバルな視野を持つための大変貴重な機会を得て、皆熱心に各セッションの発表や討議を聞いていました。

なお、本学はV4の17の大学(ハンガリー9大学、ポーランド4大学、チェコ3大学、スロヴァキア1大学)と学術交流協定を締結して国際交流を展開しており、これらの大学から現在30名の留学生が城西大学および城西国際大学で学んでいます。そして、これまでに200名以上の本学の学生がこれらの大学に留学しています。また、本学では2008年以降、城西大学・城西国際大学両学でのべ4,000名の学生がハンガリー語を学んできましたが、昨年4月からは加えてポーランド語・チェコ語の授業もスタートしており、グローバル教育の一層の充実を図っています。

また、本学は昨年11月に、これまでの中欧地域での教育実績を踏まえ、同地域との更なる共同研究・学術交流・人材育成の推進、学部・大学院教育支援を目的とする「中欧研究所(The Josai Institute for Central European Studies)」を設置し、活動をスタートさせています。

挨拶する水田理事長

挨拶する水田理事長

基調講演を行なう牧野たかお外務大臣政務官

基調講演を行なう牧野たかお外務大臣政務官

基調講演を行なうセルダヘイ大使

基調講演を行なうセルダヘイ大使

セッションの様子

セッションの様子

セッションの様子

セッションを聞く参加者たち

セッションを聞く参加者たち

終わりの挨拶をする柳澤学長

終わりの挨拶をする柳澤学長

パネリストらによる記念写真

パネリストらによる記念写真

【V4+日本 学生会議】

翌2月5日には、紀尾井町キャンパス3号棟5F国際会議場にて本学主催による「V4+日本 学生会議」が開催されました。
  本会議は、前日の「V4(ヴィシェグラード4)+日本 安全保障セミナー」に連動して本学により企画されたもので、「V4+日本」交流年の記念行事の一つとして外務省から認定を受けたものです。V4各国の相互理解および日本との連携強化を図ることを目的に、本学および本学と学術交流協定を締結しているV4の学生・若手研究者らがパネリストとして出席して行われました。
  また、本会議はV4の芸術・学術・教育・観光分野等での協力推進を目的として設立されたヴィシェグラード基金より日本では初めて助成を受けて開催されたものであるとともに、前述した本学中欧研究所の最初の具体的活動でもあります。

会議には、大使館・外務省関係者、本学および本学と学術交流協定を締結しているV4の学生・本学への留学生、教員、企業関係者ら100人が参加しました。

会議は、中欧研究所の柴副所長の司会進行のもと全て英語で行われ、水田宗子理事長、セルダヘイ・イシュトバーン(Szerdahelyi István)駐日ハンガリー大使、ミハイル・コットマン(Michal Kottman)駐日スロヴァキア大使の挨拶に続き、スロヴァキア共和国外務省のジョゼフ・ポラコヴィッチ(Jozef Polakovič)副局長が、V4の現在までの歩みに関する基調講演を行いました。
  その後、セミナーは、昼食を挟んでテーマ別に以下の4つのセッションが実施され、各セッションでは、テーマに沿ってV4からの学生と本学の学生がパネリストとしてそれぞれの視点から興味深いプレゼンテーションを行った後、本学学生およびV4からの本学への留学生を中心に活発なディスカッションや質疑応答が展開されました。

セッション1: 「Regional Disparities in Slovakia and Japan; and Possible Approaches to Their Mitigation
(スロヴァキアと日本における地域格差とその低減へのアプローチ)」
セッション2: 「V4 plus Japan Exchange Year: The Methods of Deepening Understanding between Countries
(V4+日本交流年:両国の相互理解を深める方法)」
セッション3: 「Euro and Its Implications for V4 Countries
(通貨ユーロとV4各国の取り組み)」
セッション4: 「Tokyo 2020: How Can Sport Bring Nations and Organisations Closer?
(東京2020年:スポーツによって国家と組織をどう密接に結びつけるか)」

なお、会議の様子は会場以外にも紀尾井町キャンパスの別教室や城西大学および城西国際大学の教室にも同時中継され、両学で多くの学生が学生会議を熱心に聞いていました。
  また、終了後のレセプションでは、会議を受けて参加者同士がさらなる意見交換をして議論を深めると共に、国際交流を大いに深めました。

今回の会議に参加した学生たちは、V4各国間および日本の地域・文化の違いを認識した上で、相互理解をより深めるための議論を深めることができ、将来の各国および世界の発展に貢献できるグローバル人材になるための大変貴重な機会となりました。

挨拶する水田理事長

挨拶する水田理事長

挨拶するセルダヘイ大使

挨拶するセルダヘイ大使

挨拶するコットマン大使

挨拶するコットマン大使

ポラコヴィッチ副局長の基調講演の様子

ポラコヴィッチ副局長の基調講演の様子

セッション1で発表するプレショフ大学のパネリスト

セッション1で発表するプレショフ大学のパネリスト

活発な質疑応答

活発な質疑応答

セッション2で発表する本学の学生

セッション2で発表する本学の学生

セッション3で発表するプラハ経済大学のパネリスト

セッション3で発表するプラハ経済大学のパネリスト

セッション4で発表するブダペスト商科大学のパネリスト

セッション4で発表するブダペスト商科大学のパネリスト

熱心に発表を聞く参加者たち

熱心に発表を聞く参加者たち

総合司会の柴副所長

総合司会の柴副所長

レセプションでの交流の様子

レセプションでの交流の様子

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