2013年8月26日~31日、小中学生を主な対象としたワークショップを行いました。6日間の開催で、小中学生を中心に約80名の参加がありました。
この期間のワークショップでは、4つの体験プログラムを約3時間半かけて行いました。
化石ギャラリーに展示されている化石のほとんどは、今から1億年前の化石です。1億年という時間の長さを少しでも理解してもらうために、100 年を1mm として、1億年に相当する1kmを、3号棟キャンパス内で歩きながら、その当時の代表的なスタンプを押していく「1億年スタンプラリー」を行いました。
キャンパス内を1kmスタンプラリーしながら歩くのは30分以上かかりますが、地図を片手に、子どもたちは冒険のようにスタンプラリーを楽しんでいる様子でした。
次に、化石ギャラリーの中を学芸員が解説しながら説明する「化石ギャラリー学芸員ツアー」を行いました。子どもたちは学芸員の話を熱心に聞いており、時折学芸員から出されるクイズにも、積極的に答えていました。
化石は、ノジュールと呼ばれる石に入っていることがあります。化石ギャラリーに展示されている化石にもノジュールに入っていた化石がたくさんあります。ノジュールに入っていた化石は、厚みを持った立体的な化石として残ります。「化石を取り出してみよう」では、自分の手でハンマーを使ってノジュールを割り、ノジュールの中から化石を取り出すという体験を行いました。取り出した化石は、標本ラベルをつけて、おみやげとしてお持ち帰りいただきました。
最初の説明の時点から、子どもたちは化石に触れるのが待ちきれない様子でした。ノジュールはすぐに割れたりなかなか割れなかったりと、個体差はありましたが、学芸員の指導のもとで、最終的には全員が化石を割ることができました。中には2体の化石が入っているノジュールを割った子もいました。子どもたちは自分の手で取り出した化石に、嬉しそうでした。
「アンモナイト分類学」では、形のさまざまな8つのアンモナイトを、2つずつ4つのグループに分けてもらいました。ルーペを使いながらアンモナイトをさまざまな方向からじっくりと観察し、自分なりの理由付けをもって分類するという、分類学の基礎を体験していただきました。子どもたちの熱心に参加する姿が印象的で、中にはこのプログラムが一番面白かったという参加者の方もいました。