学校法人城西大学 水田記念図書館 大石化石ギャラリー Oishi Fossils Gallery of Mizuta Memorial Museum・Josai University Educational Corporation

学校法人城西大学水田記念博物館大石化石ギャラリー

7月、8月 夏休みワークショップ

2014年7月29日~8月3日と8月26日~31日、千代田区教育委員会の後援のもとで、小中学生を主な対象としたワークショップを行いました。12日間の開催で、未就学児~小中学生185名の参加がありました。最初の期間は本学のある千代田区に在住もしくは千代田区の小中学校に通っている未就学児~小中学生を対象に、次の期間では特に制限を設けず未就学児~小中学生を対象としました。約3時間のワークショップで参加者が体験した4つのプログラムを紹介します。

1. 化石ギャラリークイズツアー

ギャラリー内に展示されている化石を見ながら、化石を通して、化石になった生物が食べていたものや餌の取り方、頭の良さまでわかってしまうことを、3択クイズ形式で学んでもらいました。クイズに正解すると、化石ギャラリーのオリジナル絶滅生物スタンプを台紙に押せます。子どもたちは学芸員の解説に時には驚きの声をあげながら参加していました。

  • 化石ギャラリークイズツアー
  • 化石ギャラリークイズツアー








2. 1億年を積み上げよう

化石ギャラリーに展示されている化石のほとんどは、今から約1億年前の化石です。1億年という時間の長さを子どもたちに実感してもらうために、オリジナルの積み木を使って、1つ分を200万年とする積み木を50個積み上げるゲームに挑戦してもらいました。当時の主な出来事が描かれたバックボードの前で、年代ごとに色分けされた積み木を50個積み上げていき、一番上に人間型の模型を置いて完成です。大小2種類のうちサイズが少し小さめの積み木は、50個を積み上げるのが難しく、子ども達は時折失敗しながらも、無事積み上げきっていました。

  • 1億年を積み上げよう
  • 1億年を積み上げよう








3. 化石を取り出してみよう

化石は、ノジュールと呼ばれる石に入っていることがあります。化石ギャラリーに展示されている化石にもノジュールに入っていた化石がたくさんあります。ノジュールに入っていた化石は、厚みを持った立体的な化石として残ります。「化石を取り出してみよう」では、自分の手でハンマーを使ってノジュールを割り、ノジュールの中から化石を取り出すという体験を行いました。取り出した化石は、標本ラベルをつけて、おみやげとしてお持ち帰りいただきました。ノジュールはすぐに割れたりなかなか割れなかったりと、個体差がありましたが、学芸員の指導のもとで、最終的には全員が化石を割ることができました。
  *去年も開催したプログラムですが、去年もワークショップに参加した方の中でご希望された方には、鉱物・結晶の入ったジオードを割る体験をしてもらいました。

  • 化石を取り出してみよう
  • 化石を取り出してみよう








4. 化石の名前を調べてみよう

約9,500万年前のレバノン産の化石をスケッチし、今回のプログラムのために作成した化石ギャラリーオリジナルの化石図鑑を見ながら化石の生物の同定に挑戦します。
  イメージを書くのではなく、生物の形そのものをきちんと観察してスケッチするよう学芸員から伝えられ、子ども達はみな熱心にスケッチに励んでいました。スケッチで化石を十分に観察したら、次は図鑑を使って生物の同定に挑戦。約9,500万年という永い時を経た化石は、ときには体の一部が欠けているなど図鑑と異なって見えることがあるため、同定はなかなか難しいものでした。最後には答え合わせをし、自分の判断があたった子も外れた子も歓声を上げていました。

  • 化石の名前を調べてみよう
  • 化石の名前を調べてみよう








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