学校法人 城西大学 Josai University Educational Corporation

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ハンガリーのオルバーン首相が来学されました

2013年11月21日、ハンガリー首相のオルバーン・ヴィクトル(ORBÁN Viktor)閣下が本学東京紀尾井町キャンパスに来学されるとともに、本学からの名誉博士記授与および特別講演会が行われました。

本学は、中期目標でグローバル人材の育成に向けた国際交流活動強化を掲げて世界の様々な大学と積極的に国際交流を深めるなか、特に中欧のハンガリーに関しては、2007年のブダペスト商科大学との学術交流協定を皮切りに、現在、エトヴェシュ・ロラーンド大学をはじめ、同国を代表する9つの大学と協定を結んでいます。そして、2013年までに城西大学・城西国際大学両学より150名以上の学生がそれらの大学へ留学するとともに、ハンガリーからも100名近くの学生を受け入れています。また、両学では2008年以降、のべ3,000名を超える学生がハンガリー語を学んできました。
  この度のご来学は、これら本学とハンガリーおよびハンガリーの大学との深い学術交流がハンガリーで高く評価され、オルバーン首相の公式訪問となって実現したものです。公式実務訪問賓客としての今回の来日では、天皇皇后両陛下との御引見や安倍晋三内閣総理大臣との会談など多忙な行事が予定される中、高等教育機関としては唯一本学にお越しいただきました。また、ハンガリーの政府要人の本学へのご来学としては、2009年12月のショーヨム・ラースロー大統領(当時)に続くものです。
  水田宗子理事長や城西大学 森本雍憲学長、城西国際大学 柳澤伯夫学長が出迎える中、オルバーン首相以下、バログ・ゾルターン(BALOG Zoltán)教育大臣(Minister for Human Resources)、ヴァルガ・ミハーイ(VARGA Mihály)経済大臣(Minister for National Economy)、シーアルトー・ペーテル(SZIJJÁRTÓ Péter)首相府対外外交経済政務次官(State Secretary for Foreign Affairs & International Trade)らに加え、セルダヘイ・イシュトバーン駐日ハンガリー大使および山本 忠通駐ハンガリー大使ら計37名の訪問団が来学し、会見を行いました。
  会見では、水田理事長が「首相に本学にお越しいただき、大変光栄です。今後もハンガリーの大学との交流を深め、日本とハンガリーの架け橋となる人材の育成に一層つとめてまいります」と挨拶し、オルバーン首相も「急速に変化する世界の中で、ハンガリーのさらなる発展のためには若い世代の育成が重要です。城西大学との学術交流を通じて、二国間の絆がさらに強まることを願っています。」とお話されました。

握手するオルバーン首相(右)と水田理事長

握手するオルバーン首相(右)と水田理事長

ハンガリーの国旗を振ってお出迎え

ハンガリーの国旗を振ってお出迎え

挨拶する水田理事長

挨拶する水田理事長

挨拶されるオルバーン首相

挨拶されるオルバーン首相

会見に続き、地下ホールにて、オルバーン首相への城西大学 名誉博士記授与式が行われました。今回の授与は、ハンガリーを今日の繁栄に導いてこられたオルバーン首相の長年に渡る活動と功績を称えて授与を決定したものです。首相は、1963年生まれ、本学と学術交流協定を締結しているエトヴェシュ・ロラーンド大学を1987年にご卒業されました。ハンガリーの青年民主同盟の結成以来のメンバーで、常に自由と民主主義の為に活動を続けてこられました。そして、1990年の社会主義体制終焉後初の選挙以来、常に国会に議席を保持され、ハンガリー市民同盟の党首として、あるいは首相として常に主導的な役割を担ってこられました。

オルバーン首相への名誉博士記授与

オルバーン首相への名誉博士記授与

その後、ご来学を記念して、首相に「変化する世界の中のハンガリーとヨーロッパ(Hungary and Europe in a Changing World)」というタイトルで特別講演を行っていただきました。ご講演では、近代におけるハンガリーの体制、経済の変遷と、それに影響を与えたヨーロッパ全体の歴史とこれからの展望への考察、そして、これからの世代を担う若者達へのメッセージなど、四半世紀にわたり、政治の第一線にてハンガリーの変革を指導してこられた実体験に基づいたお話を頂戴しました。会場の地下ホールでは、ポーランド共和国のツィリル・コザチェフスキ(Cyryl Kozaczewski)大使、スロバキア共和国のミハル・コットマン(Michal Kottman)大使、チェコ共和国のヤン・ユヘルカ(Jan Juchelka)副大使、EU代表部のメイヴ・コリンズ(Maeve Collins)次席ら、「ヴィシェグラード4カ国(V4)」の代表をはじめ、日本学術振興会の渡邊淳平理事、独立行政法人 国際協力機構、独立行政法人 科学技術振興機構などから、ハンガリーおよび本学に縁の深い招待客の方々や、本学の教員・学生やハンガリー・ポーランド・チェコ・カナダなどからの留学生ら約150名が熱心に首相の特別講演に耳を傾けていました。また、会場に入りきれない本学の学生たちが同時中継により別教室で講演を聞いたほか、城西大学・城西国際大学のキャンパスにも中継されました。
  特別講演終了後、首相は、地下ホワイエにてホールに入りきれなかった本学の大勢の学生やハンガリーからの留学生らに囲まれて、しばし交流の時間を持ちました。交流の場では、ハンガリー語を学ぶ本学の学生が流暢なハンガリー語で首相に挨拶して来学の御礼を申し上げると共に、ハンガリーからの留学生も日本での充実した留学生活の報告などをしました。

今回のオルバーン首相の来学により、今後の本学とハンガリーとの親善およびハンガリーの大学との交流がますます深まることが大いに期待されます。

なお今回は、ハンガリーをはじめとするこれまでの中欧地域での本学の教育実績を踏まえ、同地域とのさらなる共同研究・学術交流・人材育成の推進、学部・大学院教育支援のために、「中欧研究所」を紀尾井町キャンパスに設置する旨の発表もあわせて行いました。(詳細は別記事参照)

講演の様子

講演の様子

講演するオルバーン首相

講演するオルバーン首相

講演後、学生たちとの記念撮影

講演後、学生たちとの記念撮影

学生たちとの交流

学生たちとの交流

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