学校法人城西大学イノベーションセンターは、2013年5月7日、泰日経済技術振興協会(Technology Promotion Association (Thailand-Japan)、略称TPA)のプラユーン・シオワッタナー(Asst. Prof. Prayoon Shiowattana)会長を講師に迎えて、第2回ASEANフォーラムJOSAIを東京紀尾井町キャンパス1号棟地下ホールにて開催しました。
本年は日・ASEAN友好協力40周年にあたり、本学も政府の記念事業に登録して「ASEANフォーラムJOSAI」と銘打った記念講演会を年間を通じて実施しています。今回は3月にマレーシアの本学姉妹校から講師を招いて開催した第1回に続くものです。
TPAは、元日本留学生・研修生が中心となり、タイ国の経済発展のため、日本からタイへの最新技術と知識の移転・普及、人材育成を行うことを目的に1973年に設立された公益法人です。そして設立以来、日本の産業育成のノウハウを用いた産業セミナーや工業計測、語学講座など、タイの中で日本の生産、生産管理技術を導入し、着実に成果を上げています。また、同協会は「日本型ものづくり大学」を目指して2007年に設立された泰日工業大学(Thai-Nichi Institute of Technology)の母団体でもあります。
本学は、中期目標でグローバル人材の育成に向けた国際交流活動強化を掲げて世界の様々な大学と積極的に国際交流を深めており、最近では特に中欧やアジアでの国際交流を強化しています。その一環として、2012年10月にTPAのプラユーン会長が来学し、水田宗子理事長と「連携協力に関する合意書」を締結しました。そしてTPAとの締結が契機となり2013年1月にはバンコク大学、4月にはランシット大学と学術交流協定を結ぶなど、タイの大学との交流を深めています。
そのような中、今回のフォーラムでは本学とタイの大学の交流強化に多大なお力添えをいただいているプラユーン会長を講師にお招きし、「日タイ協力の成功例と今後のASEAN工業発展への貢献」と題した講演を行なっていただきました。
講演に先立ち、水田宗子理事長が挨拶をし、愛甲次郎氏 一般社団法人日・タイ経済協力協会顧問がプラユーン会長を紹介しました。 講演では、TPAの設立目的や経緯、「教育および人材育成が社会経済発展の最も重要である」という信念に基づき、これまでプラユーン会長が40年にわたって心血を注いでこられたTPAの事業発展の様子、そして最大の成果である泰日工業大学の取り組みなどが紹介されました。そして、日タイ協力と今後のASEANでの展開の可能性等についてもお話がありました。
講演会には、元首都大学東京 理事長の高橋宏氏、元法務大臣の杉浦正健氏、タイ大使館のシントン・ラーピセートパン公使、岡崎久彦 元駐タイ大使、林康夫 JETRO顧問、宮本四郎 日・タイ経済協力協会顧問、清成忠男 法政大学学事顧問らをはじめとする、日・タイおよびASEANの政府・経済関係者、学術研究者等が多数集まり、皆熱心にプラユーン会長の講演に耳を傾けるとともに、講演会後のレセプションではこれまでの日・タイ経済協力の成果および今後のさらなる発展に関して活発な議論と情報交換が行われました。
講演するプラユーン会長 |
講演の様子 |
レセプションで挨拶する |
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レセプションで挨拶する
清成忠男 法政大学学事顧問